2008年07月06日

To Leaders attending G8 Summit

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Prepare Now! Peak Oil, causing the Last Oil Shock and Global Food Crisis.
teko31.png
That's the way we can curb carbon emission NOW.


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2008年05月30日

英ブラウン首相は「第3次石油ショックをテコに温暖化対策を」論に踏み込んだのか?

●英国ゴードン・ブラウン首相のガーディアン紙への投稿より
Gordon Brown: We must all act together
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2008/may/28/gordonbrown.oil
 
 ”The global economy is facing the third great oil shock of recent decades. ”
第3次石油ショックと言い切っています。G8洞爺湖サミットの経済面の最優先議題は原油高騰対策の戦略だ、とも主張しているとのこと。
”This is why the UK is arguing that at the top of the economic agenda for the forthcoming G8 summit in Japan should be a global strategy for addressing the impact of higher oil prices.”


”It is the market's belief that ever-growing demand will continue to outstrip supply that has pushed up the oil price. And we are becoming increasingly aware of the technical, financial and political barriers to the production of more oil.”
 現在、スループットの限界による原油の生産量ピークが起こっていると市場が認識していることが(投機も含めた)高騰の原因だとブラウン首相は主張しているようです。

”So our goal that Britain becomes a low-carbon economy is now an economic priority as well as an environmental imperative. ”「つまり英国は低炭素経済になる、という目標は環境面の意味ばかりでなく経済面の優先課題ともなっている。」そうです。

”And we will do more. In the next three years, energy firms will insulate another 5m homes. Three million more households should get access to free or discounted energy-efficiency products. And "smart" metering will allow informed decisions about energy use.

This domestic action will help. But however much we might wish otherwise, there is no easy answer to the global oil problem without a comprehensive international strategy. ”
 国内の温暖化/省エネ対策は大胆に行うものの、「それだけではどうにもならないので」国際的な協調の下で、OPECとの対話も含めた石油高騰の対策を行うとしています。


●この主張にかみついている?のがジョージ・モンビオです。(時間は前後しますが)。

Majesty, We Have Gone Mad
http://www.monbiot.com/archives/2008/05/27/majesty-we-have-gone-mad/
Posted May 27, 2008
An open letter to King Abdullah of Saudi Arabia
By George Monbiot. Published in the Guardian 26th May 2008

 このサウジの王様向けの公開質問状(というより嘆願書)は、とても面白いです。
”In common with the leaders of most western nations, our prime minister is urging you to increase your production of oil. I am writing to ask you to ignore him. Like the other leaders he is delusional, and is no longer competent to make his own decisions.”

”What I know and you may not is that the high price of oil is currently the only factor implementing British government policy. The government claims that it is seeking to reduce carbon dioxide emissions, by encouraging people to use less fossil fuel. Now, for the first time in years, its wish has come true: people are driving and flying less.”
 つまりわれらがブラウン首相は錯乱しているので取り合わないでほしい、石油を増産しないでほしい、と嘆願しているのです。

 そしてその後の論理の組み立て方を見ると、ジョージ・モンビオも(以前は不可知論で距離を置いていたのですが)今回はピークオイル論、つまりストックの限界で現在の原油高騰が起こっているという論に傾いているようですね。

 さて、ブラウン首相は「第3次石油ショックをテコに温暖化対策を」論にすでに踏み込んでいるのでしょうか?そのようにも取れます。
 そこからは「ピークオイル危機をテコに温暖化対策を」という主張まではほんのわずかな距離であり、主張のバリエーションにすぎないともいえるでしょう。
 今後の国際交渉への影響も含めて、欧米でのこの論争には要注目かと思います。
posted by おぐおぐ at 01:19 | TrackBack(0) | ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年06月21日

有機農業を進めて温暖化対策を

 ピークオイル問題と農業というのは一つの大きなテーマとなっているかと思います。
(参考:1/26,27農業、ピークオイルと出会う:英・土壌協会の大会

とはいえ、それを名目に農業のやり方を変えようという政策論はすぐには受け入れられにくいと考えられますから、温暖化対策を名目に農業も変革が必要だ、というロジックが政治のレベルでは有効かと思います。(温暖化対策単独ならもっと優先的に取り上げるべき項目は他にある(ずばりは石炭利用の制限でしょう)けれども、ピークオイル問題対応を考えればここも優先課題だという意味です。)

農業環境技術研究所による「LCA」プロジェクト:第2章 LCA評価に基づく持続可能な農業生産システムの閻発 (平成15年)
http://www.niaes.affrc.go.jp/project/lca/lca_r22.pdf

を読んでみました。
この中ではライフサイクルアセスメントと言いながらも、(水質汚染やらの)別種の環境負荷というよりも、CO2を含めた各種の温室効果ガスを総合して、ライフサイクル総温室効果が評価できている点から、使えるデータのようです。続きを読む
posted by おぐおぐ at 11:44 | TrackBack(0) | ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月13日

ハインバーグ:ピークオイルと気候変動の運動に橋を掛ける

 こりゃ、一人時間差アタックとでも呼びたいですね。

Bridging Peak Oil and Climate Change Activism
http://www.energybulletin.net/24529.html
by Richard Heinberg

を抄訳で仮訳しておきます。

−−−
 気候変動とピークオイル問題はどちらも社会が化石燃料に依存していることが原因だ。しかし、この二つの問題が互いにどんな影響を及ぼすか、そしてそれぞれの対策がどこが重なりどこが異なるかという問いについては、これまできちんと議論がされてこなかった。

 密接に関わりがあるものの、この二つの問題は多くの点で似ていない。気候変動は二酸化炭素の排出とその効果の問題であり、海面上昇や長い干ばつ、異常気象や生態系の被害などの悪影響に関わる。
これに対してピークオイルは社会がますます依存するようになった燃料の供給不足に関わる問題であり、間違いなく石油と関連製品の高騰に、そしておそらくは経済を揺るがしさらなる石油戦争とつながる。
このように、前者は環境と直接関わりがあるが、後者は人間社会と、特にその依存と脆弱性と関わりがある。
表面的に言えば、気候変動はエンドオブ(排気)パイプ問題であり、一方ピークオイルは燃料タンクの根元問題である。

 主眼点が著しく離れているため、一方の問題を学ぶグループの人びとは他方のグループとはしばしば異なる優先順位を持ち異なる訓練を受けている。
ピークオイル概念を提唱する人びと(いわゆるディプリーショニスト(以下ピーク論者))の大半はエネルギー専門家や経済学者、ジャーナリスト、都市プランナー、石油産業から退職した者(地質学者やエンジニア)などである。
気候問題の研究者、活動家の陣営では、大半が環境保護派でありエネルギー専門家はより少なく、石油産業退職者は遥かに少ない。私の経験ではこれらの二つのグループは同じ部屋に入れられると、互いに相手側を無視する。

 私自身の出自は環境保護派である。私は大学で人間エコロジーのコースを教えており、15年以上環境問題の著述をしてきた。また同時に、私は自分がなによりも3冊の本と300回ほどの講演をしてきたピークオイル問題の活動家として知られていると分かっている。
どちらの問題が真に重要であるのかについての二つのグループの間での頭突きのような角突き合わせた議論は、私たちがみな重要とわかっている環境と人類の破局を食い止めるための努力を妨げるだけであり、私にとってはまるで風変わりな地獄のようなものだ。
それにもかかわらず、両者は論点の重大性について大衆の関心を引く上で互いに競争しているという理由から、すでに不一致と誤解が現れつつある。
(後日記:カナダ発のグリーンな首相候補ディオン氏についての紹介
http://canada.theoildrum.com/story/2006/12/3/121020/783

ここの12/4付けのコメント当たりから、ピーク論者と温暖化派の
頭付きのような(→角突き合わせた)議論がされていますね。)

 このような競合的な不一致は、究極的には我々のより幅広い集団的な利益を害するため、各グループにとっての優先順位と視点、そして同様に問題自身の相違点と類似点をおおっぴらに議論しようと努力することは重要だろう。
 このエッセイは学術的というより解説的、描写的なものとすることにした。仮定したのは、問題は語られないままでいるよりも明示され議論した方がより良いということだ。私の命題は、両グループは本質的にはどちらも社会の化石燃料の消費削減に向けた活動をしており、二つのグループの間での協力は実質的に議論を補強し、政策決定者を説得する力になるだろうということだ。


 異なる展望 続きを読む
posted by おぐおぐ at 21:35| ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月20日

ジム・ハンセンの説くOver the Rainbow戦略その1

ブログ「ピークオイル時代を語ろう」の中で紹介しましたが、ワシントンDCで開かれた「ピークオイルと環境シンポ」の中で、NASAのスター科学者ジム・ハンセンが行った講演のプレゼンテーションを見ました。
まだ温暖化対策は手遅れではない、時間はある、と説く彼の頭の中では、ピークオイルのシナリオがすでに前提条件として入っているようです。

左上のグラフは、石炭資源をどうにかこうにかフェーズアウトに持っていけば、大気中のCO2濃度450ppm以下で安定化できるということの試算となっているもののように読み取れます。(実際には何が書いてあるのか、理解に苦しむ中身のようですが…)

この検討結果もまた、以前紹介したマイケル・グラブの筋書きの、石炭をどう使わせなくしていくかがカギとなるということを確かめる記述となっています。
これをOver the Rainbow戦略その1と呼ぶことにしましょう。続きを読む
posted by おぐおぐ at 23:58| ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

新・国家エネルギー戦略はお蔵入りすべき

”もちろん、真っ先につぶし合いテストを受けるべきなのは、Bauのハードエネルギー路線であるのですが。”と書いた続きになります。

この5月にも正式決定しようかという日本の「新・国家エネルギー戦略」の時代錯誤には哂えます、もう出来の良いジョークの域に達しています。

本文(24ページもの)
要約版(21ページもの)

本文の中には一部石油ピーク論についての言及もありますが、それは後日においておいて、まずはプレスリリースの文章の各段落を見ていきましょう。
−−−
平成18年3月30日
経 済 産 業 省
資源エネルギー庁


「新・国家エネルギー戦略 中間とりまとめ」について

原油価格の高騰はじめ世界の厳しいエネルギー情勢を踏まえ、エネルギー安全保障を核とした「新・国家エネルギー戦略」の検討を進めてまいりました。今般、中間とりまとめを行いましたので、公表いたします。
続きを読む
posted by おぐおぐ at 18:26| ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

Over the Rainbow戦略:ピークオイル「危」「機」を梃子に温暖化対策を

英国の環境NGOグローバルコモンズ研究所(GCI)が提案している、収縮と収斂Contraction&Convergenceの概念や、前回のritaさん紹介の石油時代のグラフ を眺めていると、"Over the Rainbow"という表現に行き当たります。
それぞれ各国の化石燃料からのCO2排出量や各国の原油産出量を示す七色の増加曲線が、やがて弧を描いてピークを迎え、さらにソフト/ハードランディングつまり収束していくことで全体として一つの虹を形作っていくと受けとれるからです。

  ほーお、2つの虹の形をどこまで一致させられるか、こそが鍵になるんやね。

Over the Rainbowで思い出すのはglobeのケイコさまの熱唱。

  たとえ虹を越えられなくても〜♪ かいな。

あわわ訂正訂正。Over the Rainbowで思い出すのはレインボーパレードの語源にもなった、「オズの魔法使い」でドロシーが歌う希望の歌です。

  フンフンそれで?戦略ってどんなもんなん?

(一次二次石油ショック程度の短期的な混乱は多少起ってもやむをえないという価値判断の下で、)産業革命以前の時期と比べて2℃の気温上昇限度での安定化を達成するべく、温暖化対策を間に合わせることを最優先目標として、ピークオイル問題の起り方とそこへの対応戦略をこれから考えて行きたいちゅうことです。一度にひとつずつでっせ。

  がくっ。ほなまたなー。続きを読む
posted by おぐおぐ at 09:25| ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

Nzクラーク首相、ピークを認めるby『南十字星通信』

リック・タナカ氏の『南十字星通信』より一部引用しておきます。http://www.the-commons.jp/rick/2006/04/were_probably_not_too_far_shor.html
(記事を見るためにはまず、ざ・こもんずへの登録が必要です。)

−−−
クラーク首相、ピークを認める/We're probably not too far short of peak
production, if we're not already there - Helen Clark.


(18日、ピークについて記者会見するクラーク首相。http://www.scoop.co.nz/stories/HL0604/S00206.htm
より)

石油価格が高騰すると、どこの国でもマスコミは経済学者や「アナリスト」を引っぱりだし、またぞろ、お決まりの理由をあれやこれや垂れ流します。やれ、ナイジェリアの情勢不安であり、イランの「大量破壊兵器」であり(あれ、イラクだったっけ?)、そうでもなければ、ハリケーンです。

政治家も役所も、IEAなどの楽観的な予測にしがみつき、価格の高騰が一時的なものであるかのように言い繕い、国民の不安を鎮静しようとします。これまた、いつも通りのこと。

なんて思いながら、憧れの国、ニュー・ジーランドのニュースをチェックしていると。

なんと、クラーク首相、やってくれましたね。ガソリン価格の高騰の理由は「すでに生産ピークに達するか、それとも、かなり近いところにいるからだ」とはっきり発言しています。一国の首相がピークを口にするのは世界でも初めてのことではないかしら。クラーク首相の発言は歴史的です。
・・・以下略

コメント:
一国の首相が何かを認めるということは、重い行為なんだな、ということを感じるこの頃です。
温暖化問題については、英ブレア首相が、数々のタブー?を打ち破る?発言をしてきたことを思い出します。

ちなみにお隣は韓国のノムヒョン大統領が、日本人に面と向かったメッセージを発しているのも、ブログ読者の皆さんはご存知の方も多いでしょう。
(ブログ『世に倦む日日』「盧武鉉談話の正論 − 韓国は日本の右翼に妥協してはならない」

日本では、見れども見えず聞けども聞こえず、というところでしょうか。続きを読む
posted by おぐおぐ at 02:27| ピークオイル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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