2009年02月25日

ニュース短信その17

 この短信の目次一覧。

・12/24 孤立する日本の温暖化政策
・12/24 米オバマ新政権の人選評価について
・09/1/11 あのエクソン社が炭素税を支持
・1/12 エネルギー・環境学会誌に温暖化懐疑派研究者との論争
・1/16 消費税を一時だけグリーン投資に使え?
・1/23 ワールドウォッチ研究所の温暖化シンポ
・1/26 政府の中期目標検討委員会、4案+アルファを提示
・1/27 アメリカの政府機関の温暖化情報の充実
・2/1 ダボス会議で出されたメッセージ
・2/7 350は諸行無常の鐘の声
・2/11 2/26トランジション・タウンズ運動の講演会他
・2/14 オーストラリアの消防員の労働組合、温暖化対策強化を豪州政府に求める
・2/25 太陽光発電、家庭からの購入価格2倍に 経産省が新制度

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太陽光発電、家庭からの購入価格2倍に 経産省が新制度
”家庭や企業が太陽光で発電した電力を、電力会社が約10年の間、当初は従来の2倍程度の1キロワット時あたり50円弱で買い取る仕組み。今後、具体的な制度設計に向け、関係業界などと調整を進める。”日経ネットより。
 さて、なんというのか、「あらゆる」自然エネルギーの大幅増を目指すためには、固有の技術的な壁のあるそれぞれの自然エネルギーの種類に応じて、固定優遇価格での買い取りを行う制度にしなければなりません。対象ジャンルの技術中で相対的に最も費用効果的な対策だけを促進するのがRPS法の制度設計ですが、そこからの移行に際しては、太陽光だけを優遇するのではなく、風力などすでに大規模なポテンシャルがあることが知られているものも(率は違っていて良いのですが)固定優遇価格を導入する制度設計とすべきです。
 そんなことより経済産業省が抜かしている一番大きな対策項目が、送電網の強化への投資でしょうが。グリーン・ニューディールの提案を見習ってください。

 H O P Eですねえ。
Yes We Can - Barack Obama Music Video
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つづく●オーストラリアの消防員の労働組合、温暖化対策強化を豪州政府に求める
ロイター通信:Australia fires spark calls for climate action
 オーストラリアのビクトリア州でおそらく200名以上が火災に巻き込まれて亡くなった、今週の森林火災に関連して、United Firefighters Union of Australiaが木曜日、豪州政府に公開質問状を出しました。
”"We understand that our job is dangerous by its very nature. However, we are gravely concerned that current ... policies seem destined to ensure a repeat of the recent tragic events,"”
”In their letter to Rudd, the firefighters cited Australian scientists forecasting a "low global warming scenario" would see catastrophic fire events in Victoria every five to seven years by 2020, and by 2050, a doubling of extreme danger fire days.”

2/26トランジション・タウンズ運動の講演会他
を、『ん!』の方に掲載しました。温暖化とピークオイル問題にボトムアップで取り組む観点からのコミュニティ再生運動とでも言えるでしょうか。

●350は諸行無常の鐘の声
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 大晦日ならぬ12月15日(新年から350日目)の3:50に「百八つ」ならぬ350回の煩悩を洗い流す鐘を鳴らすキャンペーンが教会で広がっているのだそうです。
詳しくは350.orgのHPへ。過去記事へのリンクはこちら

●ダボス会議で出されたメッセージ
 が記事になっていました。
Davos experts call for multilateral linking of economy, climate
 起草?委員会の声明文Shaping an Opportunity Out of Crisis(危機の中から機会を形作る)
の中から表題のあたりを少し紹介しておきましょう。
−−−
1.人類の未来にとって気候変動以上に重大な挑戦はほとんどない
2.低炭素のグローバル経済への転換を始める必要性は、はるかに緊急的なものとなった
3.2009年は経済再建の期間であり革新すべき年だ
4.経済危機の中から機会を形作ろう
5.今日では、低炭素経済への投資により、真に雇用刺激と成長の機会ができる
6.同時に、長期的な基盤も形作ることができる。
7.2009年にはかつてなかったほどの多くの利害関係者間の協動が気候と経済の議題をつなぐために必要とされると我々は信じる
8.また、気候変動のテーマは外交面での進展の機会があることも我々は信じる
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●アメリカの政府機関の温暖化情報の充実
「しなやかな技術研究会」さんの
アメリカの気候変動への対応、情報が変わった!?
http://greenpost.way-nifty.com/sinaken/2009/01/post-c45f.html
 で、積極的になったと分析しています。リンク多数。

●政府の中期目標検討委員会、4案+アルファを提示
朝日の1面にでかでかと4案で、+6%〜-25%と紹介がありました。
 ほんとに恥ずかしい数字です。
同・仮分析結果について
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tikyuu/kaisai/dai03tyuuki/siryou2.html
この中の日本エネルギー経済研究所のデータをみていると、「原油は2020 年で1バレル89ドル」などという脳天気な仮定をしているようです。が、その頃はもうピークオイルの時期は完全に過ぎていますから、昨年の147ドルよりも高いスパイクが何本も立っているか、さもなくばピークオイル危機による経済破綻で大半の企業が潰れているかのどちらかでしょうに。
 ちなみに、中期目標と呼びつつも、97年の京都COP3では2010年頃の目標を決めたわけですから、09年のコペンCOP15で2020年の目標を決める方がより短期の目標といえます。

●ワールドウォッチ研究所の温暖化シンポ
13th Annual State of the World Symposium
Into a Warming World

1/15に開催されたシンポのビデオ録画が登録されています。
 ワールドウオッチ研究所が年次で発行している地球白書ですが、今年度版は初めて、全編地球温暖化問題で占められているとのことです。日本語版が出てくれば買わなくちゃ。

●消費税を一時だけグリーン投資に使え?
Voice1月号に伊藤元重氏の記事がでているとのこと。
 そりゃまあ炭素税の導入には、ほぼ「20年河清を待つ」という状況なので消費税を一時的にでも使いたいという誘惑には駆られますが…日本では信頼され声を聞かれる政治家という「優良資産」が積み上げられていないのよねー。

●エネルギー・環境学会誌に温暖化懐疑派研究者との論争
毎日:温暖化:主犯は人間活動か自然変動か 専門家が学会誌討論
 学会のHPのトップにありました。赤祖父、伊藤公紀、丸山各氏と国環研の江守氏+もう1名がメールでのやり取りをしています。
ブログ『環境問題補完計画』より
「討論「地球温暖化:その科学的真実を問う」寸評 」
http://blogs.yahoo.co.jp/eng_cam_fld_tgs/38212382.html
ブログ「気候変動・千夜一話」より
「エネルギー・資源」 新春e-mail討論
http://blog.livedoor.jp/climatescientists/archives/684161.html
もどうぞ。

●あのエクソン社が炭素税を支持
Guardian:Exxon Mobil chief backs carbon tax
Indipendent:Oil giant comes in from the cold
 これはまあ、一体どういうことでしょう。温暖化否定派のシンクタンクや御用学者に資金をばら撒き続けてきたエクソン社のトップが、キャップ&トレード型国内排出権取引よりも炭素税の方が良い、といったようです。総量規制にならないから?
ブログ『化学業界の話題』でも「エクソンモービル、炭素税を容認」と紹介しています。

●米オバマ新政権の人選評価について
別ブログで、「来年1月20日はポストピークオイルディ?」として紹介しています。

●孤立する日本の温暖化政策
 国際的に孤立しかねない日本の温暖化対策にひそむ「罠」(08/12/24)
飯田哲也氏のこの記事には、350.orgの話も紹介されています。

ニュース短信その16 につづく
posted by おぐおぐ at 01:25 | TrackBack(3) | ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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国際的に孤立しかねない日本の温暖化対策にひそむ「罠」 / クリッピング 日経Ecolomy
Excerpt: ・飯田哲也のエネルギー・フロネシスを求めて 国際的に孤立しかねない日本の温暖化対策にひそむ「罠」-----日経Ecolomy,2008/12/24 関連記事 ・ニュース短信その17-----温暖化いろ..
Weblog: 自然エネルギー
Tracked: 2008-12-25 11:24

「温暖化討論」は日本で成り立たない?
Excerpt: 温暖化いろいろ:ニュース短信その17で知った」新春e-mail討論 地球温地球温暖化:その科学的真実を問う」を読んだけれど、全く意見言っていない人が約1名、言いっ放しで、相手の質問にも答えてない人が約..
Weblog: 佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン
Tracked: 2009-01-13 20:14

討論「地球温暖化:その科学的真実を問う」寸評
Excerpt: 「エネルギー・資源学会」にて、[http://www.jser.gr.jp/ 「地球温暖化:その科学的真実を問う」]と題したメール討論が行われています。 論点は、5つに絞られていて、わかりやすくなって..
Weblog: 環境問題補完計画
Tracked: 2009-01-13 23:03
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