2008年05月28日

並走する国内排出量取引の検討その2

記事「アタフタと乱立する政府の審議会・懇談会」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/13388.html
のその後の経過報告を。

●環境省
国内排出量取引制度のあり方について中間まとめ
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/det/seido_conf/index.html
が一番早くに出来上がっています。4種類の方式について提案しています。

国内各地で行った公開ヒアリングの際の参加者アンケートはこちら。
国内排出量取引制度等に関するアンケート


●首相官房
 福田首相の肝いりで作られた官邸の温暖化懇談会では、第4回 平成20年 5月26日というのがあったばかりですが、国内排出量取引を含む議論を早急に取りまとめるはずが、激しい産業界の抵抗で止まっているようです。

後日記:
 7月29日の地球温暖化対策推進本部でまとめられた『低炭素社会づくり行動計画』の中では、以下のように決まっています。
”1 排出量取引
 本年秋に、できるだけ多くの業種・企業に参加してもらい、排出量取引の国内統合市場の試行的実施を開始する。
 その具体的な仕組みについては、京都議定書目標達成計画や、同計画に位置付けられている自主行動計画との整合性も考慮しつつ、参加企業等が排出量や原単位についての目標を設定し、その目標を達成するに当たり各種の排出枠・クレジットの売買を活用できる仕組みを軸に、既存の制度や企画中の制度を活用しつつ、できるだけ多くの業種・企業に参加してもらうことを念頭に、制度設計を進めることとする。目標設定の方法、取引対象とする排出枠・クレジットの種類、排出量のモニタリング・検証方法等の検討課題について、関係省庁から成る検討チームにおいて、2008年9月中を目途に試行的実施の設計の検討を進め、10月を目途に試行的実施を開始する。
この試行的実施の経験をいかしながら、排出量取引を本格導入する場合に必要となる条件、制度設計上の課題などを明らかにしていく。”


●経済産業省産業技術環境局長の研究会
http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/k_6.html
より過去の資料などが見られます。
 5月20日の研究会で出されている報告書案骨子
http://www.meti.go.jp/committee/materials/downloadfiles/g80520a01j.pdf
が現状のまとめといえるものかと思います。
 2013年以降のこととしての、やる気のないまとめにしか過ぎません。
 経済産業省は本当に歴史的役割を終えてしまったんだなー、という感慨が出てきます。

後日記:
地球温暖化対応のための経済的手法研究会中間報告
http://www.meti.go.jp/report/data/g80725bj.html
という形のものがひっそりと出ています。ブログ
R氏の3R・イン・東京:排出量取引とは何か
http://blogs.yahoo.co.jp/r_shi2006/33250472.html
でよくまとまった解説をしています。


後日記:
日経:温暖化対策「福田ビジョン」 排出量取引を明記
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080604AT3S0302S03062008.html
 日経さんの先走りではないのなら、電力会社、鉄鋼会社の抵抗が潰えた、ということのようです。
 とはいえ、どんな「取引」になったのか、産業界との間には、密約も以前あったようですので、マスコミはしっかり監視をしてもらわないと。

 密約というのは、5月18日付けの
−−−
朝日:「環境元年」第3部 政策ウオーズ(1)議定書の裏に密約
 ある密約が、日本の環境外交の足かせとなっている。
「あのディール(取引)」と関係者は呼ぶ。

 日本政府として京都議定書は批准するが、国内排出量取引制度を始めとする強制的措置は産業界に課さない−−。02年の議定書批准の際、経済産業省と経団連(現・日本経団連)との間で確認した。外部には公にされず、文書にも残されていない。
−−−
というやつです。
 小泉政権下での出来事ですね。
朝日さん、今頃出すなよなー。アンタラは知っていたんでしょ?


posted by おぐおぐ at 06:12 | TrackBack(0) | 排出枠/排出権取引 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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