2008年03月01日

第一回国際太陽電池EXPO

 金曜日に有明であった第一回国際太陽電池EXPOへ出かけてきました。
 太陽電池の完成品そのものではなく各種太陽電池の製造装置関連機器の展示会という側面が多かったように思います。見学している外人さんもそれなりにいました。人出も多くて期待が高いんでしょう。

 でもまあ僕にとって一番の収穫は、Renewable Energy Focus誌08年1,2月号の無料配布物でした。後日記事の紹介をしたいと思います。
 
・アモルファスのロール式太陽電池
 富士電機(F-WAVE)カタログの依頼が多すぎて後で送るということでした。
 三菱重工もアモルファスの展示を
(いずれも系統連携用ということで電圧は100V級と高いんですね。)

・色素増感太陽電池
 島根県産業技術センター
 触媒化成工業の塗布機械
 他にもアチコチありましたが…。効率はまだまだのようです。先日書いたNHKの報道で勘違いをしていたようで、上のアモルファスのロール式太陽電池だったようですね。

・球状シリコン太陽電池
 京セミ社−透過型
 KIS社(集光型)フレキシブルな太陽電池
 これはSiの資源有効活用のための新製法といったものですが、まあ効率は高いままでどれだけ安く製造できるのか?を聞けるわけもなく…。

・ホンダソルテックのCIGS系
全国で販売開始で初めてちゃんとしたカタログをみたような。
各地の代理店について聞いてみましたが、コールセンターへ問い合わせ下さいとのことでした。

・台湾の企業が特設ブースで固まって、単結晶シリコン太陽電池の製品を数多く展示していました。

・中国企業のサンテックもでかでかと展示していました。

同時併設のセミナーは一つも聞けませんでしたので、実際にはなにも情報を仕入れていないようなものです。出展社のHPをこれから少しずつ回ってみましょう。

 同時開催の第4回水素・燃料電池展もざっと回りました。 こちらは機械の要素技術に関わる各メーカーの展示がメインだったように思います。出展社はこちらの方が多かったですが…。一頃の熱気というのは薄れているような気もします。

 SGWとしては正直言って、水素エネルギー社会への移行というのはまあありそうにないことだと思っています。

 もちろん温暖化対策として今研究開発が推進されているわけですが、Well to Wheelの効率向上が大した改善ではないということ、ピークオイルと天然ガスピーク自体によって水素の供給も進まないなど、自動車を新しくする方向ではなくて、脱自動車社会へ向かう方向でしかピークオイルパニックには対応できないと考えます。

 そういうことで、波及的な技術開発のスピンオフがリチウムイオン充電池や電気二重層キャパシタ、他の分野の前進ででてくることくらいを期待しています。

 といいつつ、MgH2を加水分解で水素貯蔵媒体として使うシステムなど、なるほどなーと思う展示もありました。

・MgH2工業生産に成功
 バイオコーク技研株式会社http://www.biocokelab.com/
(2/26の日刊工業新聞および日経産業新聞で記事になっています。)
という発表がありました。
”金属マグネシウムを微細に粉砕してから、水素と共に高温高圧の炉内に入れ、水素化マグネシウムを量産する。…数トン規模で製造すれば、製造コストは1グラム10円程度に下がると見ている。”とのこと。
 実際には400-500度の高温にするのでここのエネルギーペナルティがどれくらい大きいか、という問題になるでしょう。

 使い終わったMg(OH)2をどうやって再生するのか、というところは不明でしたが、ここを以前発表があった、ソーラーレーザーの直接エネルギー利用という話でできるのであれば、今回の発表プロセス自体は最初の精製マグネシウムを1回限りの水素化するためだけの補助的なものという位置づけになるでしょう。

 太陽光エネルギーの貯蔵技術に対する、ひとつの技術解となりうるのは、水酸化マグネシウムの再生技術ではないかと思います。
 (マグネシウムの資源自体はリチウムほどの問題になることはないでしょう。)

・アドバンスト・キャパシタ・テクノロジーズ社の新世代キャパシタPremlisというのが、二次電池並の高いエネルギー密度を持ちつつ、キャパシタの急速充放電が可能、サイクル寿命が長い、効率が高い、といった特長を持つということです。

 これらのスピンオフがあれば、燃料電池に対する無駄な研究開発費用の幾分かでも取り返すことができるかもしれません。

 それにしてもNEDOさん、ダイレクトカーボン燃料電池(DCFC)の研究もやって下さいよ。
それができれば、炭焼きがエネルギー産業としてよみがえるかもしれませんから。
posted by おぐおぐ at 14:48 | TrackBack(0) | 再生可能エネルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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