2008年03月15日

ニュース短信その13

 この短信の表題一覧。

・2/22WWFインターナショナル 気候変動問題で、日本にリーダーシップを求める
・2/25京都府地球温暖化防止活動推進センター発行の「見直そう太陽熱利用」
・2/26参議院特別委で産業界へのヒアリング
・2/26温故知新−古きを尋ねて新しきを知る
・2/27参議院行政監視委員会、調査会でもヒアリング
・2/27環境省によるIPCCAR4SYRのプレゼン資料
・2/27-29第1回国際太陽電池展PVEXPO2008
・3/1京都議定書目標達成計画(改定案)のパブコメ開始
・3/8ワシントン国際再生可能エネルギー会議での発言
・3/10各種の石炭ピーク研究とその温暖化対策への含意
・3/13日本政府、提案を国連に提出
・3/15EU首脳会議、EUのの包括提案を承認
・3/15英国のブレア前首相、G20国際会議に参加
・3/15幕張G20会合3/14-16/セクター別アプローチについての疑問
 ニュース短信その14 に続く

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幕張G20会合3/14-16/セクター別アプローチについての疑問
 という記事を姉妹ブログ『京都議定書の次のステップは何だろう』に掲載しました。

●英国のブレア前首相、G20国際会議に参加
 昨夜のTBSのニュース23でやっていました。月曜にはブレア氏をスタジオに招いて「地球破壊その4」として話を聞く番組を放送するということです。

×「京都議定書」以降の枠組 ⇒ ○京都議定書の第二約束期間以降の枠組
でっせ、TBSさん。
http://tonyblairoffice.org/によると、Climate Groupが始めた‘Breaking The Climate Deadlock’イニシアティブの一環として、1週間ほど日本、インド、中国を飛び回って政財界の要人と会合を持ち、ポスト2012の枠組みを提案するということのようです。
</param></param>

●EU首脳会議、EUの温暖化対策包括提案を承認
 1月23日に欧州委員会提案として出されていたものを、欧州理事会で承認したということです。2020年に90年比20%以上(他の先進国も合意すれば30%まで)削減目標が主な論点であったでしょうか。
EUobserver.com:Brussels to grant some concessions to industry in environment proposals
http://euobserver.com/9/25839

つづく●日本政府、提案を国連に提出
 毎日新聞3/8付け記事より
ポスト京都議定書:セクター別に詳述 政府、温室ガス削減案を提出(注:「ポスト京都」→「次期枠組」と読み替えてください。)
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080308ddm002010063000c.html
”特に中期目標では、業種や分野(セクター)ごとに効率指標を使って潜在的な削減可能量を算出、それを積み上げて国別の総量目標を決める「セクター別アプローチ」の方法論を詳述した。

 セクター別では、発電やエネルギー多消費産業、運輸など8分野を「考えられる対象」として列挙。削減可能量を算出し、技術の普及率など各国の経済、地理的条件を踏まえて国別目標を決める。これにより、20年までに全世界で30%の効率改善を目指す。”

●各種の石炭ピーク研究とその温暖化対策への含意
 ジャーナリストDavid Strahan氏が、過去1年の各種の石炭ピーク研究とその温暖化対策への含意についてコンパクトにまとめた紹介記事をガーディアン紙に書いています。

タイペイ・タイムズ紙より
Coal The end is nigh
http://www.taipeitimes.com/News/feat/archives/2008/03/09/2003404819
”Oil production may soon 'peak,' but what about coal? Recent figures suggest global reserves may not be nearly as plentiful as the industry and governments have led us to believe”
By David Strahan
THE GUARDIAN, LONDON
Sunday, Mar 09, 2008, Page 17

過去記事については、
「驚きの石炭ピーク研究」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/10047.html
を参照ください。

●ワシントン国際再生可能エネルギー会議での発言
 ワシントン国際再生可能エネルギー会議?(WIREC)の会合でのニュースがぽつぽつ出ているようです。この会議では毎年、各国政府が前向きな目標を紹介して喝采を浴びる競争をしていたはずです。
・スウェーデンは炭素税など温暖化対策を強化し、2020年の排出削減目標を90年レベルから30%削減(従来の目標は17%)及び再生可能エネルギーのシェア49%を目指す。現在すでに90年レベルから9%削減しており、再生可能エネルギーのシェアは40%になっている。しかも欧州の経済は44%拡大している。
Sweden to Accelerate Global Warming Gases Cuts, Minister Says
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=20601085&sid=aWRRW5vh8g6Y&refer=europe

・米国ブッシュ大統領はスピーチで、敵性国へ石油資源を依存している状態から抜け出すために、代替エネルギー開発は重要だと述べた。原発開発を含む代替エネルギー開発を途上国で行うことを望んでいる。
Bush Says US Must 'Get Off Oil,' Calls for More Nuclear Power
http://www.voanews.com/english/2008-03-05-voa45.cfm

参考:
ワシントン国際再生可能エネルギー会議終了:米国の公約
http://daily-ondanka.com/news/2008/20080308_1.html?rf=rss

●京都議定書目標達成計画(改定案)のパブコメ開始
 締め切りは3月21日までです。

「京都議定書目標達成計画(改定案)」に関する意見募集
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000035690

と、改定案本体(対象の文書)
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1030&btnDownload=yes&hdnSeqno=0000035689
です。

●2/27-29第1回国際太陽電池展PVEXPO2008
ブログ「ソフト・エネルギー」での紹介
http://greenpost.way-nifty.com/softenergy/2008/02/22729_pv_expo_2_b1c5.html

 NHKの晩7時のニュースで会場の映像が流れていました。
ロール形の色素増感太陽電池をはじめ、各種の太陽電池をメーカー毎に紹介していたのが話題性豊富な感じでした。
「ソフト・エネルギー」の最新記事ではロール形の色素増感太陽電池の記者発表も紹介していますね。

●環境省によるIPCCAR4SYRのプレゼン資料
がHPに掲載されています。
 http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/ar4syr.pdf
”統合報告書の概要をプレゼンテーション形式にまとめました。利用に当たっては、環境省資料であることを明示の上、改編することなくページ毎にご利用ください。”とのことです。

●参議院行政監視委員会、調査会でもヒアリング
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/index.php
開会日:2008年2月27日 (水)
会議名:国際・地球温暖化問題に関する調査会
収録時間:約3時間2分
国際・地球温暖化問題に関する調査会(第四回)
”「日本の国際社会における役割とリーダーシップの発揮」のうち、京都議定書目標の達成に向けた地球温暖化対策の現状と課題(産業界における地球温暖化対策の取組)について参考人佐川急便株式会社取締役久森健二君、株式会社西友執行役SVPサステナビリティ担当小林珠江君、株式会社山武取締役執行役員専務ビルシステムカンパニー社長斉藤清文君及び株式会社びわこ銀行取締役頭取山田督君から意見を聴いた後、各参考人に対し質疑を行った。”
開会日 : 2008年2月25日 (月)
会議名 : 行政監視委員会
収録時間:約2時間43分
”行政監視委員会(第二回)
 参考人の出席を求めることを決定した。
 地球温暖化問題等に関する件について参考人京都大学公共政策大学院准教授諸富徹君、気候ネットワーク代表・弁護士浅岡美恵君及びノンフィクション作家山根一眞君から意見を聴いた後、各参考人に対し質疑を行った。”

●温故知新−古きを尋ねて新しきを知る
 「環境問題のスペシャリスト 小澤徳太郎のブログ」で、温暖化対策の「失われた10年」の特集を、昔の新聞記事を貼り付けてきて紹介しています。

 ”改めて、10数年前のこれらの記事を読んでみると、行政がこの10数年間にほとんど実効性のある政策を打ち出さなかったことがよくわかります。”

 産業界の皆さんはこれを見てどう思うでしょうか、新聞記者の皆さんもペンの力のなさ?にがっくりくるでしょうかね。一番悪いのは政治家だ、と言っててよいでしょうか?読んでいた人の責任はどこにあるのでしょう。

90年代日本の温暖化政策M 10年前、経団連は「CO2の排出権取引」に肯定的だった!
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/d954d0e5d3b78f262ed4253206ad9f2f

90年代日本の温暖化政策L 11年前の1997年12月11日 京都議定書を採択
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/1f7e0dc1830f2f35e26250bd6be1a264

90年代日本の温暖化政策K 11年前、1995年度のCO2排出量が最悪に(90年比8.3%増)
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/3998a7d07b3b059bb5a5cd7a7eaa02a9

90年代日本の温暖化政策J 11年前の米国議会の動き、橋本龍太郎首相北欧訪問、そして、科学者の声明
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/025714888fc44a0d2feaa9bde52bdfe7

90年代日本の温暖化政策I 11年前、97年版環境白書:温暖化対策は不十分と認める
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/ca4f1438b1e4054baf24b6194db29419

90年代日本の温暖化政策H 15年前、日欧で対応策に大きな相違
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/9dc7609f3a1b57b2169bf7838bb03a1d

90年代日本の温暖化政策G 16年前の「温暖化防止条約案」の舞台裏
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/6e17303d5421e6284654ced22a1c1dfc

90年代日本の温暖化政策F 16年前、2000年のCO2安定化目標は早くも「黄信号」
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/469d9a69805945aec5782c3d9f355219

90年代日本の温暖化政策E 16年前 日本政府も「環境税」の導入の検討を開始!
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/3ba99a67b158ddcbecd70884b33b966e

90年代日本の温暖化政策D 16年前、「炭素税」のOECD指針案
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/67c4e2d2ddef4f7d10cf7eefbc6be811

90年代日本の温暖化政策C 18年前、OECD、日本にCO2税導入圧力
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/9b8bc6e9d56ac76ae7f43cd988e0c89f

90年代日本の温暖化政策B 18年前の1990年、第2回世界気候会議で11カ国がCO2削減目標を発表
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/40ce4324b335a23cbd3c9a7dd765f948

90年代日本の温暖化政策A 1990年の「地球温暖化防止行動計画」と92年の「CO2排出抑制目標」
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/bce73f6ff6d3383f3dde230921734fe6

90年代日本の温暖化政策@ 1988年は「温暖化が地球規模の環境問題」と国際的に認知された年
http://blog.goo.ne.jp/backcast2007/e/f4cf1b822e5995ea6c49c2c76445b390


●参議院特別委で産業界へのヒアリング
開会日 : 2008年2月20日 (水)
会議名 : 国際・地球温暖化問題に関する調査会
収録時間 : 約2時間52分
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/index.php
”国際・地球温暖化問題に関する調査会(第三回)
 理事の補欠選任を行った。
「日本の国際社会における役割とリーダーシップの発揮」のうち、京都議定書目標の達成に向けた地球温暖化対策の現状と課題(産業界における地球温暖化対策の取組)について参考人株式会社リコー取締役専務執行役員CTO、環境推進担当酒井清君、JFEスチール株式会社常務執行役員関田貴司君、株式会社日立製作所執行役専務齊藤莊藏君及び日産自動車株式会社環境安全技術渉外部担当部長八谷道紀君から意見を聴いた後、各参考人に対し質疑を行った。”
 ちゃんと聞いていませんが、リコーの方の発言は前向きで、温暖化問題の射程を理解しているようです。

京都府地球温暖化防止活動推進センター発行の「見直そう太陽熱利用」
http://www.kcfca.or.jp/center/taiyonetsu32/taiyonetsu32_for_web.pdf
 ソーラーといえば温水器だった頃から、太陽熱は最もモトが取り易い自然エネルギーでした。どうして日本政府は普及を止めちゃったんでしょうね?ピークオイル問題もあって見直すべき時期では?
アンケートなども充実しています。

●WWFインターナショナル 気候変動問題で、日本にリーダーシップを求める
 動画付きでJanJanの記事が出ています。http://www.news.janjan.jp/world/0802/0802200167/1.php
”「クライメート・セイバーズ東京サミット2008」に関連して、ジェームス・リープWWFインターナショナル事務局長は記者会見、温暖化対策に対して日本政府の強いリーダーシップを求めた。”

 日本の主張するセクター別目標のみでは不十分だと語るなど、日本のダメダメな現状についての情報をもっての働きかけの記者会見のように思いました。
 とはいえ、「気候のコードレッド」レポートによれば、IPCCのコンサバティブな被害評価に基づくターゲッティングは交渉を始める前から不十分なものになっているということで、350ppmが必要だともいわれるこのあたりの現実をどう評価しているのか、聞いてみたいところではあります。

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posted by おぐおぐ at 15:55 | TrackBack(0) | ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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