2008年01月14日

「気候変動に関するサンタバーバラ・コンセンサス」

「気候変動に関するサンタバーバラ・コンセンサス」
The Santa Barbara Consensus on Climate Change
http://www.californiagreensolutions.com/cgi-bin/gt/tpl.h,content=1540

 昨年11月に「カリフォルニアと欧州の気候変動に関する対話:ポルトガルEU議長期の環大西洋イニシアティブ」という会合がカリフォルニア州サンタバーバラで開催され、表記のコンセンサス文書が採択されたということです。

情報源はこちら。
To beat climate change, breaking the mold isn't enough
http://www.sfgate.com/cgi-bin/article.cgi?f=/c/a/2008/01/13/EDUPUDBAO.DTL

 以下、本文を仮訳したものを貼り付けておきます。

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「気候変動に関するサンタバーバラ・コンセンサス」参加者の大多数は以下の点に合意した。

 行動の遅れに対する懸念で結ばれ、カリフォルニア人と欧州人は気候変動と戦う世界中の国、州、自治体、コミュニティとの新しい国際的なパートナーシップを形成しつつある。これらの連合は伝統的な外交の型を破りつつあり、従来型のアプローチでは私たちが直面する気候の挑戦には役に立たないという高まりつつある認識を反映したものである。地域レベルでの行動を鼓舞し気候変動に関する新たな国際的コンセンサスを進めるためにはこのような新たなネットワークが必要である。

行動は3つの広い領域で行わなければならない。

1.気候変動と戦う新たな地域−全国−国際的なネットワークを形成すること

 共同の技術研究を進め、
 科学者の共同体をつなぎ、
 省エネ製品の価格を低下させるための購買コンソーシアムを作り、
 新しいビジネスモデルを作りグリーンな製品と技術の開発を加速し、
 自治体が温室効果ガス排出のベースラインを測るための共通な計測ツールとインターネット上のコミュニケーションシステムを普及させ、
 地域レベルで上手くいくものと上手くいかないもの情報を共有するための、

革新的なネットワークを作り上げることは重要である。
 これらの新しいネットワークは国際社会が直面している現在の議題に関する協調した緊急行動を補完する重要なものである。


2.国際的な気候変動の議題を前に進ませること

a) 温室効果ガスの排出を削減しクリーンな技術を促進するためのコスト効果的なメカニズムとしてグローバルな炭素市場の出現をささえる。
欧州排出枠取引システム(EU-ETS)にカリフォルニア州他で出現しつつある取引スキームをリンクさせることで排出削減をより安価に行うことができる。この点で、2007年10月に設立された国際炭素行動パートナーシップ(ICAP)は重要なステップである。
 このようなシステムは、

*人間による気候系への危険な干渉を防げるほどに低い温室効果ガス排出量の上限総枠を設定し、
*排出権の無償初期割当ではなくオークション方式を用い、
*長期的な財政/投資の安定性を提供し、
*同様な取引システムとリンクすることができる

ものでなければならない。

b) 2007年12月のバリ会合で交渉をスタートさせ、2009年にコペンハーゲンでポスト2012(注:「ポスト京都」→「次期枠組」と読み替えてください。)のグローバルな気候保護の合意を促進する。この合意には必要な排出削減を達成するために、すべての先進国と途上国を含める必要がある。

c) 影響アセスメントを進歩させ、特に途上国における気候変動の悪影響に打ち勝つための適応戦略を構築する。人工衛星による連続モニタリングを含む、再植林を進め、防火や洪水、干ばつ、その他の異常気象と戦うための国際的なモニタリングに関する協力を進める。

d) 途上国と先進国に共通に利用できる真に新しいエネルギーモデルを創造する。それは、

*生産と輸送、分配、使用時に効率が良く、
*炭素をほとんどあるいは全く含まない特徴を持ち、
*分散化された再生可能な生産と貯蔵を通じて消費者自身がエネルギーを生産することができ、
*従来の需要と供給の分離をなくし、電力、熱、輸送というすべての主要なエネルギーニーズを同時に満たし、
*地域分散型で脱中央型の貯蔵を提供するオープンで賢いエネルギー網を作るものである。

3.すべての途上国と先進国が緊急な優先課題として乗り込むこと。

 途上国は、地球温暖化を不公正なものと受け取りがちである。北の先進国によって引き起こされ、途上の南によりひどく不利益をもたらすと。この批判に対応する魅力的な方法は、段階的に進む一人当たりで等しい排出権を持つシステムを構築することである。このようなシステムは、経済の繁栄を温室効果ガス排出と切り離すことができるため、南と北に共に効率的なインセンティブ構造を作ることを助けるだろう。
 国際協定は、各国が参加することで報われるような仕組みとするべきである。
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posted by おぐおぐ at 02:03 | TrackBack(0) | 温暖化の政治・動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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