2008年01月12日

バイオ燃料についてのパブリックコメントを送りました

 バイオ燃料(E3、ETBE、BDF)関連のパブコメを作りました。
意見募集中案件詳細はこちら

 今日が締め切りのものでしたので、いろいろ考えて、結局、回り道をしている余裕はもうないだろうということで、E3、ETBEの取り組みを否定することにしました。

−−−
 総合資源エネルギー調査会石油分科会次世代燃料・石,油政策に関する小委員会中間とりまとめ(バイオ燃料の今後のあり方につい,て)に対する意見

経済産業省資源エネルギー庁資源・燃料部政策課 パブリックコメント担当 宛

[御意見]
・該当箇所(どの部分についての意見か、該当箇所が分かるように明記して下さい。)
1.はじめに
(現下のバイオ燃料導入に向けた取組)

・意見内容

 地球温暖化問題は、自動車文明が維持可能かどうか、が問われるほどの大幅な燃料消費削減を必要とする問題であるという認識に欠けている。

 仮に目先の京都議定書の目標達成をめざすためとしても、費用対効果が悪すぎるため、現下のバイオ燃料導入に向けた取組の推進は時間と政治的な資源の無駄である。
より費用対効果も高く即効性の見込める各種交通政策に対策の重点を移すべきであり、その旨を明確にするため、最大限3%の削減しか期待できないため政策的な措置を実施しないと方針転換を明言すべき。

・理由(可能であれば、根拠となる出典等を添付又は併記して下さい。)

 温暖化対策を劇的に強化しなければならないことは、例えば、

「ワシントンポスト紙でビル・マッキベンが350ppmを力説」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/12357.html
の中で、直ちに20年程度の大幅な吸収源過剰状態を起こすとにより大気中のCO2濃度をオーバーシュートから安定化濃度まで引き戻す必要があることが示されている。

 このハンセン博士の懸念の概要はこちらを参照のこと。
「NASAハンセン博士のNHK番組での発言録」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/12475.html

 「カーボンニュートラル」を実現するだけでは、このレベルの対策で求められているいわばカーボンマイナスは実現不可能であり、ましてや消費するガソリン全体の内のわずか3%しかカーボンニュートラルにできないのではおよそ5年以上先に継続する意味がない。
 バイオエタノールを実用化する意思があるのであれば、E85ないしE100の自動車のみが走る社会を実現させるべきであるが、その場合にはE3ないしETBEのインフラ整備を一旦行うことは二重投資の無駄でもあり、更なる移行への妨げともなるおそれがある。

−−− 話は変わりますが、石油連盟の依頼で野村総研がまとめた、バイオ燃料についての報告書が公表されています。
http://www.paj.gr.jp/paj_info/topics/2008/20080110.html
 石油連盟がスポンサーになった研究とはいえ、よく出来た報告書のように思います。
正直言って、(廃棄物エネルギーとしての廃食用油からのBDF製造などのわずかな例外を除いて)温暖化対策としてのバイオ燃料にはあんまり期待できないと思っています。
posted by おぐおぐ at 13:49 | TrackBack(0) | バイオ燃料 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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