2007年12月13日

「もうカナリアは死んでしまった、炭坑から逃げ出すときだ」

「”北極はしばしば気候温暖化版の炭坑のカナリアに喩えられる。今や、気候温暖化の印として、カナリアは死んでしまった。炭坑から逃げ出し始めるときだ”とZwally氏は語った。」

 COP13バリ会合の熱気を一気に冷ましてしまう、寒気を催す発言です。


イギリスのヘラルド紙より
AP:Summer ice in Arctic ‘will be gone in under five years’
http://www.theherald.co.uk/news/news/display.var.1901193.0.Summer_ice_in_Arctic_will_be_gone_in_under_five_years.php

−−−抄訳を以下に。

 北極海の海氷が2040年の夏にはなくなってしまうだろうと二人の科学者が予測して仲間を驚かしたのは昨年のことだ。
 今週、最新の観測データを評価して、NASAの気候学者Jay Zwallyは「この割合でいくと、以前の予測よりもずっと速く、北極海は2012年の夏までにほとんど氷がなくなるかもしれない。」と語った。

(最初の段落がここに入ります。)18人の科学者が、今年の氷の解けた規模に驚いたと語った。

 NASAのチーフ極地学者であるWaleed Abdalatiは、"今年の変化は特に北極海で大きいため、一体ここでなにが起こったんだろう、と君は言うだろう”と語った。

 過去30年間、北極の氷床の溶け方はジグザグに進んできた。2005年のような悪化した年の後には2,3年のより少ない年がつづいたものだ。
 ”このパターンに基づけば2007年は大規模な融解の年であるはずはなかった”と コロラド大のKonrad Steffenは語る。”私はかなり憂慮している、2008年を注視している。今年よりも更に暖かくなるんだろうか?”

 地球温暖化問題のゴッドファーザーと呼ばれるNASAのJames Hansenは、明日カリフォルニアでの科学者の会合で、グリーンランドの融解のデータにもとづいて、地球はいわゆるティッピングポインツの内の一つに到達したと語る。
”私たちはそこに到達したが、他にもいくつもティッピングポイントはある。私たちは帰還不能地点を過ぎたわけではない。私たちはやがて復帰することが可能だろうが、そのためには素早い方向転換が必要となりつつある。”と語った。

−−−
関連記事
Arctic summers ice-free 'by 2013'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/7139797.stm

ABC:Arctic ice melt worse than predicted: scientists
http://www.abc.net.au/news/stories/2007/12/13/2117735.htm?section=world


参考:
「暴走温室効果、帰還不能地点、ティッピングポイント」
http://sgw1.seesaa.net/article/127880406.html

続・北極の海氷の減少
http://sgw1.seesaa.net/article/127880405.html
posted by おぐおぐ at 15:23 | TrackBack(0) | 気候カタストロフィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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