2007年10月24日

本の紹介:温暖化地獄 脱出のシナリオ

 先日東京出張の際に本屋で手にとって、極端な脅威論の本かな?と思いましたが、筆者の名前を見て、目を疑いました。

 山本良一氏は以前「気候変動+2℃」を紹介しました(+2℃について記述した、血の赤の単行本現る)が、これまでThink the Earth Projectと組んで一般の人にわかりやすい地球環境の話の本を何冊も出してきましたから、こんなダイレクトな表題の本を書くとは思いませんでした。


温暖化地獄―脱出のシナリオ
出版社/メーカー:ダイヤモンド社
価格:¥ 1,500
ISBN/ASIN:4478000867
Rating:★★★★
 2箇所、IPCCのAR4が2℃昇温限度の目標を捨ててしまったのか、というところでは計算の根拠がへんなところがあるように思いましたし、「暴走」温室効果をそのままに受け売りしている点は(「暴走温室効果、帰還不能地点、ティッピングポイント」の)注釈が必要だと思いますが、その他は、「温暖化いろいろ」でもこれまで都度紹介してきたいろんな出来事とか国際政治の動向をかっちり紹介しています。

 特に企業がすべきことについては、もともと企業向けの環境コンサルタント的な発言をしてきた山本教授の本領発揮という感じで細かく紹介しています。

”このように地球温暖化の進行は誰の眼にも明らかになりつつあくし、その有様は”地球温暖化地獄”と呼んだほうが実態に即しているのではないだろうか。”
”私たちは”地球温暖化地獄”の入り口をすでに入ってしまったということを明確に認めて、そこからの脱出に全力で取り組むべきときが来たと思う。”と第一章にあります。

 安倍前首相のCool Earth 50を持ち上げているあたりはご愛嬌かもしれませんが。
 おすすめです。


posted by おぐおぐ at 10:59 | TrackBack(0) | 気候カタストロフィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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