2007年09月09日

豪州はもはや干ばつにあらず乾燥気候なり

上のグラフは何のグラフでしょう。
 これはグーグルトレンズを使って、drought(水色), climate change(赤)の二つのキーワードを検索した結果、オーストラリアの順位が一位でした。
そこでさらにオーストラリア国内のグラフを開けてみたものです。(上側がブログ界、下側がマスメディアのグラフです。)
 2004年のデータ収集が始まってから、国内での干ばつがブログ界で根強く議論されてきたこと、しかし昨年秋(スターン報告書の発行のあたりでしょうか)から気候変動と明らかな相関関係でもって干ばつと気候変動の議論がそれぞれ増えていることが分かります。

 そしてまた、オーストラリアでの気候変動についての報道も今年の3回にわたるIPCCの作業部会発表から大きく取り上げられていることも分かります。
(実はglobal warmingはclimate changeよりも多いのですが、2004年ころからすでにブログ界で多用されていて頻度の増加がはっきりしませんでしたのでこちらを使っています。)
 ということで、オーストラリアでは干ばつ問題との関係で温暖化が活発に議論されるようになってきたと言えるかと思います。

 さて、
No more drought: it's a 'permanent dry'
http://www.theage.com.au/news/climate-watch/no-more-drought-its-a-permanent-dry/2007/09/06/1188783415754.html
という記事がありました。
 オーストラリアの水道サービス業界は”私達は干ばつという言葉を避けてこれは新たな現実なんですと言っている”と語っています。

気象局全国気候センターのコクラン氏は”今回の干ばつは終わったのか、いや全然。いつ干ばつが終わるのか予測できない”としています。

”オーストラリアの農地の半分以上、ビクトリア州は全域が干ばつと宣言されており、連邦政府はこれまで18億ドルを拠出してきた。しかし連邦政府の緊急資金はさらに延長される見込み。”

”コクラン博士は、元々今回のラニーニャ現象が干ばつを終焉させることが期待されていたが、これまで海上に降雨が多く本土にまでは届いていないと語った。次のエルニーニョ期は1年半から2年後にやってくるが、それで更に厳しい干ばつが予想されると彼は警告した。”
ということで、何年目の干ばつになるのでしょうか? さて、リック田中さん(ritaさん)のブログ『南十字星通信』『山頂2号』では特に、ritaさんが環境難民と名乗ってオーストラリアを離れる契機ともなった話を読んでいました。
気になりつつもオーストラリアの干ばつ問題について、長いこと新聞記事を見かけても独立した記事にしてきませんでした。

 オーストラリアは今年末だか来年1月末までに総選挙を控えて気候変動が政治課題になっていますから、ハワード首相に対しては、今回APECでの温暖化の議論を先導した結果についての評価が選挙結果として現れるものと思われます。

 それはこの干ばつがどの程度のインパクトをオーストラリア国民に与えてきたかによってくるものでしょう。


posted by おぐおぐ at 04:15 | TrackBack(0) | 異常気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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