2007年06月30日

CO2はすでに飽和説&水蒸気が主要因説への解説がでています

アメリカ物理学協会の物理学史センター所長のワート氏他による懐疑派向けの解説がRealClimateブログに載っていますね。
http://www.realclimate.org/index.php/archives/2007/06/a-saturated-gassy-argument/#more-455

途中の要約部分だけ仮訳しておきます。
−−−
”ということで、懐疑派の友人が”飽和説”にもとづく温暖化への反論を持ち出してきたなら、こう言いさえすればよいのです。

(a) 仮に大気が飽和していたとしても、温室効果ガスによる温暖化の増加をさせることは可能です。なぜなら、気圧が薄い(ため未飽和の)上層の大気での吸収こそが影響を及ぼすからです。

(b) CO2の吸収に関して言えば、大気中で飽和しているという説すら正しくありません。

(c) 水蒸気はCO2の効果を圧倒することはありません。なぜなら、赤外線が放出される上空の冷たい空域ではほとんど水蒸気は存在せず、水蒸気の蒸気圧自体も低いため波長ごとの吸収帯の間の漏れが現れており、そこではより多くの赤外線が通過するからです。

そして最後に(d)これらの問題は物理学者が50年も前に十分議論しつくしておりその物理プロセスはすべての気候モデルに組み込まれているのです。

−−−
 ということで過去の高層大気の赤外線計測の歴史を紹介してくれている解説文となっています。

 まあ、複雑な解説で分かりにくいとは思いますが。
 一言で言えば、ニンバス何号だかでサハラ砂漠を眺めて得た有名な赤外スペクトルデータは、必ずしも砂漠の地表から直接出た赤外線ばかりではなく、とくに15μmの吸収域のスペクトルは、上空の低層中層高層大気からのCO2の再放射を含めて出てきた赤外線の重なりを眺めたものなので、ほとんど地表からのデータの特徴を示すものではないんだよ、という言い方になるでしょうか。

 どこぞではエントロピー増大則に違反する、などという馬鹿馬鹿しい批判まで出ているようですが、そんな高等な話ではなく、単純に上空でのCO2分子からの再放射の際には、宇宙空間向きと地表向きの放射がそれぞれ統計的に半々の確率で起こるということだけから温室効果は導かれるものです。


posted by おぐおぐ at 11:25 | TrackBack(1) | 温室効果の理論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック

蜂の子ジェルビー君    冬季5輪、開催地はロシアのソチ
Excerpt: 五輪=2014年冬季大会、開催地はロシアのソチ7月5日9時25分配信 ロイター拡大写真 7月4日、2014年冬季五輪の開催地がロシアのソチに決定。写真はIOCの会合でスピーチするロシアのプー..
Weblog: ハチノコジェルビー君の大冒険♪
Tracked: 2007-07-05 18:13
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。