2007年02月02日

「温暖化の結果CO2増加が起こっている説」では説明できない現実その4

その3よりのつづき

1T.JPG

3.過去1000年間のグラフ

それでは1(過去35万年間)と2(過去140年間)の中間の、過去1000年間のグラフをこの記事の一番上に示しておきましょう。

http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc_tar/spm/fig2.htm
グラフの(a)の方の大気中CO2濃度と、
http://www.data.kishou.go.jp/climate/cpdinfo/ipcc_tar/spm/fig1.htm
グラフの(b)の方の北半球の気温のグラフを年代を合わせて合体させてみたいのですが・・・合わせるレンジ(フルスケールの設定)はどうしましょう?

過去数十万年前の相関を現在に持ち込んだレンジ設定をしたものを図の左側に示します。
過去140年間の槌田説に基づくレンジ設定をしたものを図の右側に示します。

 過去1000 年単位の気温変動については、これまでホッケースティック論争というのがありました。(槌田説の信奉者とは限りませんが)懐疑派の方には、20世紀に入ってからの気温上昇だけが強調されているのはおかしい(グリーンランドが緑の大地であった時代(12世紀頃?)があるじゃないか)という一派も居るわけです。

このホッケースティック論争の正当性の争いを4象限に分けた上側と下側に示しました。
さて、合計4種類の気温グラフの中で、最上部の大気中CO2濃度グラフとの整合性が一番つきやすいのはどれでしょう。

・「正統」派によれば、左下(第3象限)のグラフこそが正しいのだということになるでしょう。

・右上(第1象限)の気温グラフは相当論理破綻しています。 仮に過去も現在と同様な気温が高い期間が中世にあったのなら、槌田説に従えば気温がCO2濃度を規定するわけですから、CO2濃度についても同様な高い曲線ピークが中世の高温期に出てこないとおかしいはずです。しかし、過去1000年間のCO2濃度のアイスコア記録データを見ると非常に安定していますから、槌田説+グリーンランド説に従えばあるはずのこの時期の気温変化がなかったことになります。

・右下(第4象限)のグラフの槌田説(その1としておきましょう)に従えば、ホッケースティックの平らな時期においても気温は微妙に変化していますが、1800年以前にはどうしてCO2濃度が1000年間以上も安定しつづけていたのか、の説明が付きません。
また、過去数十万年間の相関とどうして現在の相関のレンジが違うのかの説明も付きません。

・左上(第2象限)のグリーンランド緑の島説に従えば、CO2濃度が1000年間以上も安定していたことは説明ができますが、槌田説は破綻していると認めることになります。

さて、懐疑派の皆さんはどの派閥に属するのでしょうか。

(もう一つのありうる主張は、観測データが意味するものが定説とは違うのだ、論でしょう。こればかり振り回せば説得力はゼロになります。)

・・・ということで、その1から長々と続けてきましたが、同じ気温と大気中CO2濃度のグラフであっても、タイムスケールを数十万年間、140年間、1000年間と変えることで説明が変わっていくのでは、懐疑派の説得力がないこと夥しい、と言えたのではないでしょうか。

後日記:
その3ではそれらしく見えるように適当なレンジあわせをしたのですが、そうではない、「正統派」の考えるレンジあわせをしたものを最後にグラフとして示しておきます。

140y2.JPG

このへんでネタ切れということで終りにします。

 そういや、「ミッシング・ソース(排出源)」の研究結果は誰が示しているんでしょう、研究者がみんな「ミッシング・シンク(吸収源)」の研究しかしていないのにどうして海洋がソースだと思いこんだんでしょう、てな初歩的なツッコミにもまだ答えをいただいていません。こちらも反論を募集中です。

後日記:
「正統」派の論点整理と論拠 へつづく。
posted by おぐおぐ at 01:42| 温暖化懐疑派・否定論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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