2007年01月30日

「温暖化の結果CO2増加が起こっている説」では説明できない現実その2

その1よりのつづき

1.続
 先のゴア氏のグラフに対する槌田・温暖化駆動CO2説に基づく反論としては3種類くらい考えられるでしょうか。(追加がありましたらお知らせを)

a.観測データが実態を表していない論
 「データは測定していると主張している物理量は実際の気温ではない、実際のCO2濃度ではないうんぬん。」

 ・・・まあ、自分たちに都合の悪いデータには全部、科学的に疑問があるはずだから精査するので待てという論理では、説得力がないことは自分たちでも認めるでしょう。


b.南極の気温については全球平均よりも時間遅れがあるせいだ論
 「気温の方が遅くなっているのだが、それは全球の温暖化がまだ南極のその地点の気温にまで反映していないという、気温同士の間での時間遅れがあるせいであり、やがて大気中CO2の増加に見合った気温上昇となるのだ。従ってこのグラフでは大気中CO2濃度と気温とのどちらが先行しているかを確認するものではない。」

 ・・・この論によれば、後日南極の気温データにも大規模な気温上昇が見込まれることになります。
過去数十万年間の相関関係が現在も成立するとみなしていますから、たとえ来年から上昇が止まり、今日のCO2濃度(380ppm)で奇跡的に安定化した場合でも、氷期から間氷期への遷移の規模に等しい大幅な気温上昇となることが見込まれます。
 ですが、残念ながら、この論でも、そのような激変メカニズムがどこにあるのか、は説明できていません。過去100万年近くにわたって、遷移が起きてきていたのは、氷期から間氷期、間氷期から氷期への2つの状態の間での遷移「だけ」ですから、なにかとてつもなく大きな変動要因がなければ、第三番目の超温暖期への遷移は起こりえないのです。
 つまりこの解釈に対しても「数十万年間起こらなかった規模の自然変動というのは一体何なんでしょう。」というツッコミがまた言えてしまうのです。


c. ・・・思いつかないので空白としておきます。


 ちなみに、「正統」派の理解としては、「このグラフの中の最近200年のCO2の一方的な上昇は、人為的な排出CO2(その累積量は化石燃料消費統計でかなりの精度で知ることができます)が原因であり、その排出量の約58%が大気中に蓄積した量であると推計される。そして、先行する大気中CO2濃度の増加によって気温は駆動されて、新たな安定的なより高い気温に遷移し始める過渡期であるため、まだ昇温としては現れていないが、将来大幅な気温上昇が見込まれるのだ。」というものでしょう。


まだまだつづく、でしょう。


posted by おぐおぐ at 13:46| 温暖化懐疑派・否定論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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