2006年11月11日

スティグリッツによるスターン卿報告書の読み方

 英ガーディアン紙のcommentisfree欄より、スターン卿の前に世銀のチーフ・エコノミストをしていたジョセフ・スティグリッツ氏の論説を紹介しておきます。
Snowballing costs
http://commentisfree.guardian.co.uk/joseph_stiglitz/2006/11/a_cool_calculus_of_global_warm.html

「この報告書は、もはや地球温暖化対策で何かをする余裕があるかどうかではなく、しないという贅沢がありうるのか、が問われている事を明らかにした。」

「報告書では温暖化のコストを以前の研究よりも高く見積もっている。地球温暖化が複雑で非線型のプロセスであるため、以前に考えられていたよりもずっと速く、よりひどく温暖化する可能性が無視できなくなっているためである。」

「とはいえ、この研究もコストを過少評価しているだろう、たとえばメキシコ湾流の停止ないし大きなシフトや疫病の蔓延といったことがらを。」

「私が95年に発表されたIPCCの第二次報告書作成に参加していた時分には、北極の海氷が現在のような溶け方をするとはほとんど誰も考えていなかった。」

「将来の温暖化の規模が不確実だから何もしなくて良いという者もいる。が、不確実性ならなおさら断固とした対策が必要だ。科学者の友人が例えたように、山道をドライブしていて、崖が近づき、ブレーキが壊れるかもしれない車に乗っていて、霧が出てきたなら、多かれ少なかれ注意深く運転するものじゃないか?
地球温暖化というのは、科学者の共同体の方が大衆よりもより起こることに怯えているという稀な例だろう。」

 その後は持論でもあるグローバルな炭素税への転換(グッズつまり労働や貯蓄への課税を減税しバッズつまり公害へ課税するという税制改革)を唱えています。


posted by おぐおぐ at 21:14| 炭素税/環境税 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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