2006年11月18日

ニュース短信その4

この短信の表題一覧
・ワークショップ「システムアプローチで見えてきた東アジア陸域生態系の炭素動態」
・企業のエネルギー消費量情報の開示請求裁判でまずは1勝
・CNNのニュースキャスターとインホフ議員とが番組のインタビューで遣り合う
・政府答弁にみるエネルギー/食料問題の認識
・転載:教基法改悪どころか,内閣も吹っ飛ぶほどのネタなのに・・・
・ラブロックの「ガイアの復讐」の日本語版は10月10日発行
・河野太郎議員のごまめの歯ぎしり 06年10月27日号
・ニクソンは中国へ行った、ブッシュは温暖化へ進め?
・ブログ「つなげよう、ひろげよう、地球にやさしい「すてきな活動」の輪!!」
・「自然エネルギー20/20」の概要とご賛同のお願い
・Youtubeに1年前のロンドンデモの映像
・オーストラリアの干ばつと森林火災、もろもろによって政治の面でも動きが
・2週間のナイロビCOP/MOP2の間、関連記事リンク
・11/29東京大学一般公開講座「変化する気候」開催
ニュース短信その5 へ続く

−−−
●11/29東京大学一般公開講座「変化する気候」開催のお知らせ
http://plaza.geic.or.jp/event/event_syo.php3?serial=10709
という講演会があることをforever2xxxさんに教えていただきました。●2週間のナイロビCOP/MOP2の間、関連記事を「京都議定書の次のステップは何だろう」の場で紹介していました。見逃した方は今からでもどうぞ。

●オーストラリアの干ばつと森林火災、もろもろ
によって政治の面でも動きがでているようです。

『山頂2号』のブログ記事より
マードックの豹変/at his majesty's request.
http://peak-guy.blogspot.com/2006/11/at-his-majestys-request.html

 もっとも、救命ボート戦略の方が現実的になっているという判断もありかと思います。
「さよならオーストラリア/ship a hoy.」
http://peak-guy.blogspot.com/2006/11/ship-hoy.html

ジョージ・モンビオ05/12/3ロンドンデモでの発言の日本語訳はこちらですが、
Youtubeにそのロンドンデモの映像が掲載されていました。
http://www.youtube.com/watch?v=Wnz2w4T7krc&eurl=
(いい意味での)アジテーターの風格がありますね。

●キャンペーンの立ち上げについて転載しておきます。

@「自然エネルギー20/20」の概要とご賛同のお願い

 ●タイトル:「自然エネルギー20/20」キャンペーン
 ●5つの目標
   1.国・自治体による「2020年・自然エネルギー20%」目標設定
   2.自然エネルギーの普及に効果的な促進制度の導入
   3.事業者による自然エネルギーの積極的な導入
   4.自然エネルギーへの投融資の促進
   5.市民や地域の率先した自然エネルギーの選択
 ●趣旨:多くの皆さんに参加・賛同して頂き、それぞれに「5つの目標」のどれか1つでも取り組み、一緒に自然エネルギーを伸ばして行こうというキャンペーンです。
 ●狙い:今秋から盛り上げを作り、来年の京都議定書目標達成計画見直しに際して国の「追加対策」として自然エネルギーの上乗せを目指すなど、「5つの目標」の実現をはかります。
 ●キャンペーン期間:当面来年(2007年)中を考えます。
 ●賛同:キャンペーンの趣旨に賛同すれば、どなたでも参加できます。ご賛同は、個人でも、団体・法人・企業等のいずれで、も結構です。現在、NPO・NGO、自然エネルギー事業者・関係団体、地方自治体(都道府県・市町村)、生協、農協、森林組合、一般企業、超党派の国会議員など、幅広くご賛同を集めているところです。
  ○賛同方法:ホームページ(http//www.renewable2020.jp/)のフォームより賛同申し込みができます。電子メールでお寄せ頂いても結構です(メールアドレス:info @ renewable2020.jp)。
  ○賛同期限:特にはございませんが、当面、11月30日の立ち上げ集会(下記)に間に合うように頂ければ助かります。

A11月30日の立ち上げ集会の概要とご参加のお誘い

 「自然エネルギー20/20」キャンペーン立ち上げに際して、自然エネルギーの推進や本キャンペーンへの期待などについて語る集会を、下記の通り開催致します。どうぞ多くの方々のご参加をお待ち致しております。

記 

◆「2020年自然エネルギー20%を目指して」“自然エネルギー20/20”キャンペーン立ち上げ集会 ◆
  ○日時:2006年11月30日(木)15:00〜16:30
  ○場所:衆議院第二議員会館第第1会議室(東京都千代田区永田町2-1-2)
       (交通:地下鉄永田町駅1番出口徒歩2分、地下鉄国会議事堂前駅1番出口徒歩2分)
  ○主催:自然エネルギー20/20キャンペーン委員会
  ○進行案(予定):
    ・自然エネルギー20/20キャンペーン趣旨説明
    ・自然エネルギー事業者・地方自治体・NPO/NGO・国会議員などによる賛同リレートーク
    ・その他
 ○参加申し込み:自然エネルギーにご関心のある方ならどなたでもご参加頂けますので、電子メールでお申し込み下さい(申し込みメールアドレス:info @ renewable2020.jp)。

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 自然エネルギー20/20キャンペーン委員会準備会
  事務局:「自然エネルギー促進法」推進ネットワーク(GEN)
                        担当:諏訪、畑
        〒164-0001 東京都中野区中野4-7-3
        TEL:03-5318-3332、FAX:03-3319-0330
        URL:http://www.renewable2020.jp/
        E-MAIL:info @ renewable2020.jp
 ※11月30日の立ち上げ集会をもって正式発足とし、
  それまでは「準備会」としております。
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●「COP/MOP1からの1年間の進展と後退」
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/post2012/7913.html

「今後の国内政策とポスト2012交渉について」(注:「ポスト京都」→「次期枠組」と読み替えてください)
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/post2012/7914.html
をブログ「京都議定書の次のステップは何だろう」の方に掲載しました。

●国が進めようとしている普及啓発活動の拠点、都道府県の地球温暖化防止活動推進センターの職員たちによるリレー活動紹介のブログページができています。
「つなげよう、ひろげよう、地球にやさしい「すてきな活動」の輪!!」
http://blog.goo.ne.jp/relay_2006/
 ブログで、各地の取組み紹介というよりも、ユニークな地球温暖化防止活動推進員さんの紹介をしようとしているところが面白そうですね。
各都道府県毎に実際は100名単位の推進員さんが居るので。

●ニクソンは中国へ行った、ブッシュは温暖化へ進め?
Nixon to China, Bush to global warming
 米国の環境NGOのオピニオン記事がありました。一部抜粋を。
「おそらく、噂は希望的観測に過ぎないのだろう。だとしてもホワイトハウスはカリフォルニア州のシュワルツェネガー知事が大胆な温暖化対策を打ち出したことをマスコミが好意的に報道したことに注目したはずだ。
 また、複数の州が、発電所からの温室効果ガス排出に対するキャップ&トレード規制を行う連合に参加したり、州の司法長官がCO2を規制するよう連邦環境保護庁(EPA)に対する訴訟を起こし、さらに多くの州が自動車からの温暖化公害を規制しようとするカリフォルニア州の取組みに追随していることも目に見える動きとなっている。」
「そしてブッシュの極東への旅路はメタファーとしてだけではなく実際に意味を持つ。最も温暖化公害に責任を持つ国が参加しないのに中国が排出削減を誓うことはありそうにない。
世界でもっとも大きな汚染国の指導者である大統領だけが、もっとも急速に成長している汚染国である中国を動かす力を持っており、交渉のテーブルにつけさせることができるだろう。」
 物は言いよう、合従連衡を説いた春秋戦国時代の説客(ぜいかく)のような気分になっているのかもしれません。

●河野太郎議員のごまめの歯ぎしり 06年10月27日号
http://www.taro.org/blog/index.php/archives/575
より
”このままいけば間違いなく議定書の目標を達成することはできない。数兆円もの無駄金を費やしてロシアからホットエアーを購入するのか、議定書から脱退するのか、このままならどちらの道を選ぶのかということもそろそろ議論しなければならないのではないか。”

 どうして河野議員ほどの人が日本の重要な国際貢献のことに思い当たらないのか、疑います。
ロシアのホットエアを無条件で買えると想定しているところがおかしいのであって、ロシアが売主適格を確保できるとはかぎりません。
「ロシア政府、排出量取引でホットエアを売却しないと言明」 を参照のこと。)
 ロシア以外の国々による実態のある温暖化対策から出てくる排出権を、大枚をはたいて買い、排出権価格を高止まりさせること、それにより日本の貿易黒字を世界に還流するとともに全世界で温暖化対策を進めることこそが日本のジャパンマネーを有効活用する国際貢献だという認識でよいのです。

 でもいつまでもそんなことをするわけにはいかない(将来の第4次、第5次約束期間といった長期的に排出権を買い続けることよりは国内で長期向けの省エネ投資を早期に実施する方が安上がりなのは当たり前です)というコンセンサスができてくれば、短期的に見れば割高な国内投資にも資金を振り向けるべきと合意がとれてくるのです。
そういう、Learning by Doingのプロセスであるとしてキョウト議定書を捉えることも可能でしょう。
いずれにしてもどの対策の態勢も取れていないのが問題なのはそのとおりですが。

●ラブロックの「ガイアの復讐」の日本語版は10月10日発行
詳細はこちらをどうぞ。

●教基法改悪どころか,内閣も吹っ飛ぶほどのネタなのに・・・
http://blog.so-net.ne.jp/pegasus/2006-10-19
(オンラインジャーナリズムの動きということで、せっかくなので賛同をしたいと思います。)

●「ん!」の方に
政府答弁にみるエネルギー/食料問題の認識
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/forum2/7433.html
として、10月5日衆議院予算委員会 質疑メモよりテープ起こしをしたものを掲載しました。

●アメリカでは最後の地球温暖化懐疑派との論争が行われているのでしょうか、CNNのニュースキャスターと、上院の公共事業環境委員会委員長インホフ議員とが番組のインタビューで遣り合っています。
ブログ「A Few Things Ill Considered」より
Inhofe and CNN
http://illconsidered.blogspot.com/2006/10/inhofe-and-cnn.html
ここで、2週にわたる懐疑派の議論のYoutube画像が紹介されています。
 インタビュアーは共和党の同僚やブッシュ大統領の映像と発言を合間に紹介して、ちょっと揶揄するような番組となっています。

●環境NGO気候ネットワークが行っていた企業の温室効果ガス排出量エネルギー消費量情報の開示請求裁判でまずは1勝
プレスリリース
温暖化防止情報開示「名古屋」訴訟、全面勝訴!
新日本製鐵、東ソー、三菱化学の定期報告書の開示を命じる!
より一部抜粋。

■情報開示請求と訴訟提起の経緯

(1)エネルギー消費量の情報開示請求
 気候ネットワークでは、2004年6月、省エネ法第1種事業所の2003年度エネルギー消費(熱と電気)に関する定期報告の情報の開示請求を行った。その結果、対象事業所の85%(4280事業所)については開示がなされたが、残り15%(753事業所)については開示されなかった。
(2)東京・名古屋・大阪地裁において訴訟を提起
 大規模エネルギー消費事業所の上記定期報告情報は実効性ある温暖化対策に不可欠の情報であることから、気候ネットワークでは、これら不開示決定に対して審査請求を行うとともに、モデル訴訟として、2005年7月に近畿経済産業局管内の7の代表的大口排出事業所について大阪地裁へ、また、中部経済産業局管内の9事業所についての名古屋地裁へ、さらに2005年8月にその余の経済産業局管内の12事業所について東京地裁へ、不開示決定処分の取消と開示を求める訴訟を提起した。わが国における最初の地球温暖化防止訴訟である。
名古屋地裁は、7月13日に国の証人尋問請求を採用せず結審し、本日、原告の請求を認容する判決に至ったものである。温暖化問題への取組の重要性を踏まえ、情報公開法を適正に適用して開示を命じた本判決は、温暖化対策を加速させるものとして高く評価される。


そもそもは、2002年ころから自民党の水野賢一議員が政府の一員でありながら実際に情報開示請求をしたという事件から始まったこの問題ですが、長い期間の産官の抵抗がようやく終わりを告げようとしているようにも見えます。日本経団連はそろそろ白旗を上げる記者会見でも開いてみてはいかが?

●10月14日(土)にワークショップ「システムアプローチで見えてきた東アジア陸域生態系の炭素動態」が,早稲田大学・国際会議場で開催されます。

 プログラムはhttp://www.suiri.tsukuba.ac.jp/~s-1pro/PDF/ws2006program.pdfへどうぞ。(事前申込みになっていますが無料。)
 あんまり歓迎じゃあないでしょうが、「ミッシング・シンクはもうなくなった?」論に納得していない温暖化懐疑派の方にも、質疑の時間は開かれているかと思います。

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posted by おぐおぐ at 10:03| ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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