2005年10月08日

本の紹介:『地球温暖化防止の課題と展望』

【本】『地球温暖化防止の課題と展望』
もう一つ続けて本の紹介を。

【タイトル】地球温暖化防止の課題と展望
【サ  ブ】
【シリーズ】龍谷大学社会科学研究所叢書第63巻
【著  者】田中則夫・増田啓子編
【発  行】法律文化社
【発行年月】2005年6月30日 
【ページ数】312
【判  型】B5
【定  価】5200円+税
【ISBN】ISBN4-589-02848-4
【種  別】学術
【分  野】地球温暖化
【検索キー】国際環境法、途上国、ポスト京都【目  次】 
第1章 地球温暖化防止問題に対する基本的視座
 1 国際環境法と地球温暖化防止制度  田中則夫
 2 環境問題と正義  碓井敏正
 3 気候変動枠組みにおける途上国の参加問題 - 中国を事例として -  周 緯生
 
第2章 地球温暖化防止に関する国際制度的諸問題
 1 2013年以降の地球温暖化防止のための国際制度設計とその課題−国際法学の視角から 
   高村ゆかり
 2 気候変動資金メカニズムの課題 - 発展途上国における緩和と適応に向けて  
   船尾章子
 3 長期気候目標をめぐる国際合意とその代替策  田中雄三
 
第3章 地球温暖化防止に関する社会経済的諸問題
 1 地球温暖化の社会的費用と衡平性  羅 星仁・林 宰司
 2 環境政策決定における圧力団体の影響分析 - 日米英3カ国の温暖化対策を例として 
                李 態妍・GUSTAVO BARDAS
                
第4章 地球温暖化防止政策の国際比較
 1 EUにおける地球温暖化防止策   林 宰司・羅 星仁
 2 地球温暖化対策−CO2排出量の実態と今後の見通し  増田啓子
【コメント】
 5200円の定価は高くても、それだけの価値がある本でしょう。
「哲学、経済学、国際法学、気象学、エネルギー・環境政策学など多様な専門領域の研究者による国際レベルおよび各国の温暖化政策や京都議定書第一約束期間以降の制度のあり方について検討した論稿などを集めています」、とはいえなかなか全部の章に目を通すようにもなりませんが。

 元々龍谷大学の関係者だそうですが多様な分野から多士済々を集めたことで、個別の各論は読み応えがある内容になっています。研究者の層がひところに比べてずいぶん厚くなっているのではないでしょうか。理解を求める人よりも温暖化問題の各分野で問題を発見したい人にとって刺激的な切り口の本ではないかと思います。

 最新の温暖化の科学の知見(AR4に向けて進行中の中味)については薄いように思いますが、むしろそちらは下で紹介した雑誌『環境研究』の8月号で補っていただくというのが正解です。

 京都議定書の次のステップは何だろう へ続く


posted by おぐおぐ at 15:37| 温暖化の政治学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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