2005年07月27日

地中海熱波ガイドinBBCWebsite

英国の放送局BBCのウェブサイトでは、地中海熱波ガイド
http://news.bbc.co.uk/1/hi/world/europe/4694511.stmという特設ページを開いています。

(追記:どうして自然災害に対して「ガイド」、なんて言葉を使うんだろう(この不謹慎者!)と思っていましたが、これはまさにバカンスシーズンの旅行ガイドとしての案内の意味なんですね。
 7月〜9月というのはイベリア半島はどこもバカンスシーズンの稼ぎ時で、観光客を非常に期待していたようですから。各国の地元メディアでは観光で食っていけなくなるので出しにくい情報でもあるようです。)

 フランス、スペイン、ポルトガル、アルジェリア、イタリア各地の干ばつや熱波の状況を紹介しています。以下、要約して一部を紹介します。
 フランス 西部では水不足で給水制限や農作物への給水半減の指令も(修正:禁止ではないです)。2003年夏の熱中症で15000人も老人が過剰に死亡したことの二の舞にならないよう、町部では弱いお年寄りの登録をしている。

 スペイン
 記録開始以来最悪の干ばつによる森林火災で13,000ヘクタールが焼失、11人のボランティア消防士が焼け死に、地域は自然災害地域に指定される。

 ポルトガル
 38,500ヘクタールの森林火災が続き、国土の97%が極端な干ばつ状況にある。ツーリストシーズンの観光地でも給水を制限。

 アルジェリア
 50℃に及ぶ熱波で13名が死亡。干ばつで250万人の農家に農作物被害が懸念され政府は農産物輸入に動く見込み。

 イタリア
 北部の都市で35℃を超える熱で数名死亡。キャンプ場や観光地の火災も。
ワイン産地ではバッタの大発生が報告されている。
イタリア保健省は自治体に老人への電話や訪問チェックを求めている。

−−−−

 過去の熱波を振り返ってみましょう。

 2003年の欧州の熱波の規模は、アースポリシー研究所のアップデート通信
によってまとめられています。
 2003年8月、記録的な猛暑が欧州を襲い死者は概算で35000人である。フランスだけでも世界中のSARSによる死者の19倍以上にあたる14802名の死者を数えた。数十年間で最悪の摂氏40度(華氏104度)の熱波が二週間留まった。
 この夏は高温は他の欧州各国も襲った。ドイツは7000人、スペインとイタリアはそれぞれ4200人、ポルトガルでは少なくとも1300人、オランダでは1400人である。

ということです。

 ちなみに、気象庁の平成17(2005)年6月の世界の地上気温について(速報)
によると、気象庁の解析によれば、2005年6月の世界の月平均地上気温は、1880年以降で最も高い値となりました。 そうです。


 英国気象庁ハドレー研究センターの研究発表によると、2003年に欧州をおそった熱波は、通常であれば1000年に一回というほど非常にまれにしか起こらない異常高温だったが、仮に人為的な地球温暖化が起こっているという気候モデルを使えば250年に一回程度と4倍も起こり易い(つまり説明しやすい)としています。
 これは人為的な地球温暖化がすでに起こっていることの確からしさを証明するための従来とは別の形での解析でした。(2004年12月COP10版のハドレー研究センターパンフ9ページより)(リンク切れ)
 もし、今年の欧州の熱波が2003年と同じ程度ほどひどいものになるとすれば、この研究の有効性はどうなるんでしょう。人為的な温暖化を過小評価し過ぎていたということではないでしょうか。


posted by おぐおぐ at 10:35| 異常気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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