2005年07月26日

「環境保護主義の死」論文

「環境保護主義の死」The Death of ENVIRONMENTALISM 

 この話はどこかのブログ経由で以下の元ページを読んで知りました。
三菱総研古田尚也氏によるコラム(リンク切れ)

 ググってみると、たまたま原文が見つかりました。(インターネットのハードルの低さには感謝)
「環境保護主義の死−ポスト(後期)環境時代における地球温暖化の政治」
マイケル・シェレンバーガー & テッド・ノードハウス

 古田氏のまとめを鵜呑みにしないで、それなりの時間を掛けて原文を読み込んでみたいと思います。

まずは以下にはしがきだけ仮訳しておきます。

はしがき  ピーター ティーグ この文章を書いている今(昨年9月でしょう)、ちょうどフロリダ州とカリブ海の島々は4度目のハリケーンによる暴風雨に見舞われたところだ。フロリダでは30名以上が死亡し、数千人が家を失った。ハイチでは死者が2000名以上で、グレナダの住宅の9割が破壊された。
テレビショーのジョンスチュアートは、神よ、あなたはすべてが強すぎますと笑いを誘ったが、問題なのは神ではなく我々なのだ。
 科学者たちは永らく、ハリケーンがより激しく頻繁に訪れるのは地球温暖化の結果だろう、それは海洋が暖かくなる影響だ、と言ってきた。
だが、環境問題や他のどんな問題のリーダーだろうと、国内の有名なリーダーたちは、最近のハリケーンの奔流は地球温暖化の結果であると公には発言してはいない。
一部には環境保護派のノウハウ(分別ある態度)として、大衆を怖がらせてはいけない、むしろハイブリッドカーや蛍光灯のような技術的な解決法に注目させるべきだという考え方があるせいかもしれない。

 マイケル・シェレンバーガーとテッド・ノードハウスは、いかに環境保護主義が特殊権益になってしまったかについてのこの重要な論文の中で、我々が地球温暖化と環境政治について知っていると思っていること全てを今、再検討するべきだと提案している−何が環境的とみなされるかの境界から、政策づくりへの一点突破的な働きかけにいたるまでを。
 私はまた、我々はフロリダやカリブ海を襲った前例のないハリケーンについて語ることができないというノウハウについても見直すべきだと提案したい。保険業界は今回のハリケーンは過去最も被害の大きかったハリケーンアンドリューの被害額より200億ドルも高くつく見込みと語っている。いつからわれわれは弱虫とからかわれるのが恐いポリアンナになってしまったのか?

 ノードハウスとシェレンバーガーがそうであるように私も長年環境運動の中で働いてきた。彼らは環境保護主義のことを深く懸念しているがゆえにその批判も激しいのだ。
 環境コミュニティは、(産業界による)否認とごまかしの金にあかせたキャンペーンを短い期間のうちに打ち破ってきたことを誇りにしてよい。だがそれでも、現在ビジネスウィーク誌からナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムズまでのメディアから支持を受けていてもなお、我々は地球温暖化問題で重要な行動を獲得するにはほど遠いところにいるのだ。

 こう問うてみるべきだろう「米国の環境コミュニティは最近30年間の活動で、この危機に対処するのに必要な経済、文化、政治面の大きな変革の基盤を築いてこられたのだろうか」と。
 我々は地球温暖化問題に何百万ドルものお金を注いできたが、米国人のほんのわずかな一部だけが、誇りと道徳を持ち大義のために犠牲を払う意思を持つようになったに過ぎない。
 他の何よりも自身の未来を決めるこの(地球温暖化の)問題から大衆が逃走していることの責任をメディアや政治家や石油産業に負わせるだけでは不誠実というものであろう。

 熟練した政治家は重低音でなだめ、セイレーンの否認の歌が重なり、また、技術革新でなんとかなるとの神話が生きている限りは、大衆は誤って導かれるばかりでなく意思をも誤解されているのだ。
我々が米国人を誠実に理解し、それに値する尊敬の念をもって応対しなければ、米国人もまた参加すべき地球規模の転換からは大きく隔たったままで取り残されることになるだろう。

 この論文を書くためにシェレンバーガーとノードハウスは環境コミュニティの指導的リーダーや思想家、出資者25名以上にインタビューをした。
中の結論には異論があるかもしれない、彼らの推奨を却下するかもしれない、しかし誰も彼らが提起した、より広い会話の必要性を否定することはできない。
 この論文はフィランソロフィーの世界にいる者たちを鼓舞して、互い同士でまたは資金を提供しているグループに対して、現在の状況を誠実に評価させるにちがいない。
 状況はBau(いつもどおりのビジネス)を続けることを許してくれないのだ。
 

続く

 これに対する反論として書かれたのが、
Soul of Environmentalism
のようです。


posted by おぐおぐ at 10:32| 運動論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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