2005年07月06日

各国の学術会議の声明

温暖化の科学について最新のコンセンサスが出ているようです。
 「気候変動に対する世界的対応に関する各国学術会議の共同声明」(仮訳)日本からは日本学術会議が署名しています。

  これはイギリスで開かれるG8サミットに向けて、参加各国(米国だけでなく中国やインド、ブラジルも参加)の学術会議が合同で作った、現状認識についての声明文だということです。
英文
 なお、この日本学術会議が発表した訳については、以下の記事がありました。共同通信: 「誤訳で意味反対」 学術会議の温暖化声明
 主要国首脳会議(グレンイーグルズ・サミット)に向け、日本学術会議(黒川清会長)など11カ国の学術団体が6月にまとめた地球温暖化に関する共同声明で、小泉純一郎首相にも提出した日本語仮訳には大きな誤訳があり意味が正反対になる、と複数の関係者が指摘していることが5日、分かった。
 学術会議は、指摘部分を修正した文書をいったんホームページ(HP)に掲載したが、4日夕に再び元の文書に差し替えた。同会議事務局は「訳に誤りはない。手続きミスでHPに別のものを掲載したので、元に戻した」と説明している。
 問題になったのは、学術会議が、大気中の温室効果ガスの濃度に関し、世界の国々にとって「無理のない程度の削減目標」の在り方の研究を進める、とした部分。
 これに対し、複数の専門家から「受け入れがたい悪影響を回避することができるような目標」とすべきで、「無理のない程度の」では意味が逆になるとの指摘が寄せられた。
 4日午後までは同会議のHPに、指摘通り修正された訳文が掲載されていたが、最終的に「無理のない程度の」との文章に戻された。
 研究者や環境保護団体からは「思い切った削減目標を立てることに反対する勢力への配慮ではないか」との批判も出ている。
 温暖化問題に詳しい西岡秀三国立環境研究所理事は「世界の専門家は今、温暖化の悪影響を避けるためには大気中の温室効果ガスの濃度をどの程度に抑えればいいかについて議論している。専門家の立場から、素直に読めば『受け入れがたい影響を避けるような』との意味と考えるのが自然だ」と話している。
[2005-07-05-14:05]


 問題の箇所は英文では、
Launch an international study to explore scientifically informed targets for atmospheric greenhouse gas concentrations, and their associated emissions scenarios, that will enable nations to avoid impacts deemed unacceptable.
となっています。
 研究すべきテーマが経済的に実行可能な対策のレベルについてなのか、受け入れられない環境悪影響についてなのかでは全然意味が違ってしまいます。
 本当に一旦は誤訳しちゃっただけなのかもしれませんが、日本語訳を小泉首相にまで見せてしまったので、後で誤訳でしたでは済まないということで、その訳のまま押し通しちゃったというような経緯かもしれません。 


posted by おぐおぐ at 12:30| 温暖化の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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