2007年10月30日

ハリケーン到来を待ち望む米国南部の干ばつ

 米国の干ばつモニタリング・センター
http://drought.unl.edu/dm/monitor.html
の最近の画像を引っ張ってきました。
 過去12週間のアニメーション画像もあります。米国南部(実際には東南部ですが)の酷い干ばつのど真ん中(真っ赤になっている地域)は過去12週間でほとんど変化がなく、居座っていることが分かります。

 南カリフォルニアのサンタアナ(フェーン現象)でセレブたちを含む50万人に一時避難をしいた森林火災も、干ばつが一因となっていることが分かります。

AFP:US battles epic drought, little relief in sight
http://news.yahoo.com/s/afp/20071027/ts_afp/usdrought_071027181751
ジョージア州アトランタ発の記事。
”The worst hit is the southeastern state of Georgia, that is largely under level four, or "extreme" drought. Officials say this is the worst drought the state has experienced since 1892, if not in history.”
”Forecasters say a major storm could still barrel in from the Atlantic and bring badly-needed rains to the southeastern United States, but point out there is only one month left in the six-month hurricane season.

"With the hardest-hit areas needing more than a foot (30 centimeters) of rain to pull out of drought, this drought is not going away soon," said government forecaster Randy Schechter.”続きを読む
posted by おぐおぐ at 02:16 | TrackBack(0) | 異常気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月28日

ニュース短信その10

この短信の表題一覧

・このところテレビ報道で地球温暖化特集が目立ちます
・沖縄・石垣島白保のサンゴ礁の白化問題
・ピークオイルと地球温暖化の統合対策について
・メルケル独首相は京都で、途上国向けに一人当たり排出量目標を提案
・台風9号は東日本を縦断して北海道まで
・英国で波力発電のテストファーム”Wind Hub”認可
・24日に国連総会の気候変動特別セッション開催
・日経社説は日本の良心です
・ピークオイルシナリオの一つ
・参議院に「国際・地球温暖化問題に関する調査委員会」設置
・TBSの「ニュース23」でグリーンランドの氷河の動きを紹介
・アル・ゴアとIPCCがノーベル平和賞を受賞
・「自主」的取り組みの各業界が目標値をアップ
・石炭火力発電所はCO2を大気中に排出するので建設差し止め
・民主党福山議員の参議院予算委質疑
・CNNでPlanet in Perilという番組を放送しています
・宇宙線の影響についての否定的な評価がありました

−−−
●宇宙線の影響についての否定的な評価がありました
「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文(1)
「地球温暖化の原因は太陽の活動」説を否定する新論文(2)
 放射線を大気中に撒き散らす同様な実験は戦後の大気中核実験の際にも行われていた、ということは指摘できるかもしれません。

つづく続きを読む
posted by おぐおぐ at 23:49 | TrackBack(0) | ニュース短信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月25日

Global Carbon Projectからのオーマイガッな観測

 私たちは温暖化対策を加速しないといけないようです。
上の図のように「現在の排出量はIPCCの2000年SRES報告書で作られたもっとも化石燃料の多いシナリオA1FIの排出量を超えており、450ppmや650ppm安定化シナリオからも離れつつある」ということです。

IPCCのAR4を含めて現状認識そのものが誤っていた、という研究発表が出てきました。

Global warming 'is happening faster'
http://www.telegraph.co.uk/earth/main.jhtml?xml=/earth/2007/10/23/eacarb123.xml

Carbon sink slowdown contributing to rapid growth in atmospheric CO2
http://www.innovations-report.de/html/berichte/umwelt_naturschutz/bericht-93389.html

'Carbon sinks' lose ability to soak up emissions
http://environment.independent.co.uk/climate_change/article3087271.ece

Global Carbon Projectは、温暖化研究の中でも炭素サイクル(いわゆる吸収源)の反応と将来予測の研究をするために2001年に開始された研究プロジェクトですが、そこが出した報告がPNASに掲載されたとのことです。
(ちなみにGCPについて以前紹介した記事はこちら。)
GCPのプレスリリースにもすでに掲載されていますのでこちらを見ていきましょう。

 「炭素吸収源のスローダウンが、大気中CO2の急速な増加に貢献」

 ”この研究では、最近の急速な大気中CO2濃度の増加が、急速な経済成長と炭素集約度改善の停滞、さらに大気へ排出されたCO2を取り除く自然の吸収源の吸収比率の悪化の3つが組み合わさったものであることを示している。
人間活動からの排出を取り除いた自然の吸収源の効率は、最近50年間で低下している。
経済成長の増加に伴う人為的排出量の増加が大気中CO2の加速のドライバーであるのは確かだが、この研究は、自然の吸収源のスローダウンと炭素原単位の改善の停滞が(併せて)増加中の1/3以上寄与していることを示している。”

 特に海洋のシンクの減少が顕著だということのようです。こんなトレンドはこれまで指摘されていなかったような…
LOFraction.png

 原因としてBASは南極海周辺の風の風速が上がり海水を波立たせている効果で、深海への低温水の沈み込みが抑制?されているせい、としているようです。

 ちなみにGCPでも研究を始めたばかりだから吸収源の研究は全然進んでいないんだ、と主張していました懐疑派の方へのおみやげになりますが、こんな図も出来上がっていました。
CarbonBudget.png続きを読む
posted by おぐおぐ at 02:43 | TrackBack(0) | 温暖化の科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月24日

本の紹介:温暖化地獄 脱出のシナリオ

 先日東京出張の際に本屋で手にとって、極端な脅威論の本かな?と思いましたが、筆者の名前を見て、目を疑いました。

 山本良一氏は以前「気候変動+2℃」を紹介しました(+2℃について記述した、血の赤の単行本現る)が、これまでThink the Earth Projectと組んで一般の人にわかりやすい地球環境の話の本を何冊も出してきましたから、こんなダイレクトな表題の本を書くとは思いませんでした。


温暖化地獄―脱出のシナリオ
出版社/メーカー:ダイヤモンド社
価格:¥ 1,500
ISBN/ASIN:4478000867
Rating:★★★★
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posted by おぐおぐ at 10:59 | TrackBack(0) | 気候カタストロフィ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月22日

メルケル独首相の「一つの大気」提案

 ブログ「エコビレッジへの旅」のZENさんが、記事「壮大な温暖化阻止の原則」の中でメルケル独首相が先日発表したポスト2012(注:「ポスト京都」→「次期枠組」と読み替えてください)の骨格提案について詳細に紹介しています。
”メルケル首相によると、最善の方法は、温室効果ガスの排出許容枠を設けたうえで、排出権の取り引きを世界中で行えるようにすべきだという。そして排出権取引の原則はシンプルなもので、人口に比例させて各国の排出許容量を割り当てるべき、と主張している。いたってシンプルな考え方である。主要国トップとして、各国の目標設定のスキームについて明言したのは初めてだと思う。もっとも何年も前から、同じようなことはNGOなどが提案してきたわけだけど。”

 この考え方の倫理的側面については
一つの大気byピーター・シンガー
http://www.janjanblog.jp/user/stopglobalwarming/stopglobalwarming/373.html#more
をご覧下さい。

・・ということで、やはりContraction&Convergenceの概念のことを念頭においているのか、もっと近い将来にConvergenceをまずさせることを考えているのかまでは分かりませんが、グローバルな排出権を、人口一人当たりの平等な大気へのアクセス権に基づいて初期配分する、途上国に大半が初期配分された排出権の大部分を先進国が購入して初めて通常の経済活動ができる、という仕組みを出したといえます。

 Contraction&Convergenceの考え方そのものは(シンポリックな)欧州議会でも討議、賛成されるといった動きもあり、欧州の議会人の間では浸透が進んでいた概念かもしれません。

 日本においてはどうでしょうか?驚天動地なものかもしれません。続きを読む
posted by おぐおぐ at 16:11 | TrackBack(1) | 温暖化の政治・動向 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月20日

今年は異常な暖秋だそうです

ブログ「気象情報・地球温暖化」:今年の異常暖秋はやっぱり地球温暖化の影響!!!
という記事を見ました。

 現役の気象予報士の方が解説をしてくれているブログが今年9月から立ち上がっているんですね。

北半球をぐるっと周回する気団のせいで地域的に暖かい気象条件になっているとか、それが続いているというのではなく、北半球全域が、(おそらくは)北極海の異常高温のせいで暖秋を迎えているということのようです。

地球温暖化による北半球の冬の変化 1881-

も見るとそうとう気象学上の説明は複雑そうですが。

 夏が半年間続く、というのが将来の地球温暖化の予測の中にありましたが、もう今年の時点で5ヶ月くらいには拡大していて、5月から9月までを夏とするのかなと思いました。
そうすると10〜11月が秋なのか、12月までが秋になるのかも知れませんね。冬は1、2月だけでしょうか。続きを読む
posted by おぐおぐ at 09:18 | TrackBack(0) | 異常気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月14日

アル・ゴアのノーベル平和賞受賞

 国内の新聞やテレビでも、欧米のニュースでもアル・ゴアとIPCCのノーベル平和賞受賞の報道で一杯です。

・地球温暖化問題が平和を脅かす安全保障上の問題であるという主張へのお墨付きを今回貰った。

・問題をゴアが宣伝して広めたが、その科学的な根拠はIPCCが積み上げたので、その両者に賞を分け与えてバランスに配慮した。
 
・国際平和への脅威である米ブッシュ政権の外交政策に対するアンチテーゼとしてのゴアの存在をノーベル賞委員会委員たちが祭り上げた。

などさまざまな側面を指摘することができると思いますが、やっぱり一番気になるのは、これでゴアは2008年の米大統領選に出馬するのか、そして出馬するべきなのかという議論でしょう。

・アル・ゴアは依然、米大統領選に出馬する計画はないと明言しています。おそらく実際に出馬しないのでしょう。そしてそれは温暖化対策を進める立場からは好ましいことだと思います。続きを読む
posted by おぐおぐ at 08:49 | TrackBack(0) | 運動論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月06日

イベント案内10/16国際シンポジウム「脱炭素社会」に向けた排出量取引制度

 国際シンポジウム「脱炭素社会」に向けた排出量取引制度
WWFのホームページから紹介しておきます。
 (もったいない学会の講演会と日時がかぶっていますので迷うところではありますが。)

日時 2007 年10 月16 日(火)11:00 〜 17:00(10:30 受付開始)
場所 国連大学ウ・タント国際会議場(最寄駅:地下鉄表参道駅;JR 渋谷駅)

プログラム
1 基調講演: 衆議院議員 水野賢一
2 『脱炭素社会に向けた国内排出量取引制度提案』(WWF ジャパン提案)
   京都大学公共政策大学院准教授 諸富徹
3 EU 排出量取引システム: 現状と将来の展望
   欧州委員会 環境総局・排出権取引制度・担当官 サイモン・マー
4 アメリカの排出量取引制度(ETS)提案事例(交渉中)

昼休憩

5 京都議定書目標達成計画の評価・見直し過程の問題点
   気候ネットワーク代表 浅岡美恵

6 パネルディスカッション
   〜日本にとっての排出量取引制度〜
   司会:末吉竹二郎(UNEP FI 特別顧問)
   パネリスト:
    サイモン・マー(欧州委員会 環境総局)
    アメリカからの ETS 提案関係者(交渉中)
    山田健司(新日本製鐵株式会社・環境部長)
    高橋康夫(環境省・市場メカニズム室長)
    藤原豊(経済産業省・環境経済室長)
    鮎川ゆりか(WWF ジャパン・気候変動特別顧問)

※プログラム内容は変更の可能性があります。
※日英同時通訳付。

主催 WWF ジャパン
協賛 佐川急便株式会社、日本テトラパック株式会社
後援 環境省、経済産業省(申請中)

参加費
2,500 円(WWF 個人・法人会員は2,000 円)

定員
350 名(先着順)

申込方法
1.Eメール(climate@wwf.or.jp)またはファックス(03−3769−1717)に必要事項をご記入いただき、WWF 事務局までお送りください(形式は問いません)。その際、申込者と下記振込人の名義が異なる場合は、その点をお書き添えください。

御名前(フリガナ)
御所属
ご住所
Email
電話番号
FAX 番号
領収書  ・必要 ・不要
領収書の宛名(ご希望の法人名・個人名を、楷書でご記入下さい)
WWF ジャパンの会員 
・個人会員(会員番号:         ) ・法人会員  ・会員でない

2.申込後、2,500 円(WWF ジャパンの個人会員・法人会員は2,000 円)を下記口座にお振込ください(恐れ入りますが手数料はお申込者様のご負担で御願いいたします)。その際、可能であれば、振込人のお名前の前に「216」と付け足してください。

振込先:
     銀行名:みずほ銀行  支店名:芝支店
     口座種別:普通     口座番号:2336447
     口座名:WWF ジャパン
        (ダブリューダブリューエフジャパン)

3.入金確認後にお席を確保し、参加証を郵送いたします。当日は参加証を必ずご持参ください。領収書を必要とされる方は、申込時にお書き添えください。

申込締切 2007 年10 月9 日(火) 【メール・FAX共】

お問合せ
WWF ジャパン・気候変動グループ
東京都港区芝3-1-14 日本生命赤羽橋ビル6F / Tel: 03-3769-3509
Fax: 03-3769-1717   E-mail: climate@wwf.or.jp

個人情報について

ご記入いただいた皆さまの個人情報 は、本シンポジウムの受付と、今後関連するご案内をお送りするために使用します。ご記入は任意ですが、必要な情報のご記入がない場合は受け付けできないことがありますのでご注意ください。個人情報保護法に 基づく開示・訂正などのお問い合わせは、個人情報保護係(privacy@wwf.or.jp、03-3769-1719)にて承ります。続きを読む
posted by おぐおぐ at 01:46 | TrackBack(0) | 排出枠/排出権取引 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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