2007年09月30日

そして二人は一緒に笑った

気候のサインにも関わらず科学者たちは希望を持ち続ける
Scientists Hopeful Despite Climate Signs
http://ap.google.com/article/ALeqM5hQgBCb6lEVac4JPDJK_TRRWSGixQ
AP電よりほぼ全訳しておきます。

−−−

 気候の科学者たちは、人類は気温を上昇させており、極地の氷床を溶かし海水を危険なレベルまで上昇させ、大量絶滅の引き金を引いていると言う。しかし、彼らはもっとも破滅的な結末は回避しうるしそうなるだろうと語る。

 マイケル・マンはこう言った。
「ときおり私達は自分があまり陰気なメッセージを送りすぎており、楽観する理由があることを十分伝えていないことを怖れている」、「私達は希望をもっている、あなた方もそうすべきだ」と笑う。続きを読む
posted by おぐおぐ at 15:30 | TrackBack(1) | 環境哲学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月29日

2008年の米大統領選候補は温暖化対策に前向きか?

 27、28の木金曜日に、米国のブッシュ大統領が招聘した大排出国会合がありました。詳細はこちらへ

 国連の下での交渉に米国も参加し、2009年までの妥結を図りたいという点ではブッシュ大統領も譲歩しているようですが、ソフトムードもそこまでで、米国自身は強制力のある削減目標をどんなものも受け入れるつもりはないようです。

 さて、この流れでは2007年末のCOP13&COPMOP3バリ会合においてポスト2012(注:「ポスト京都」→「次期枠組」と読み替えてください)の国際交渉を正式に開始することが可能なように見えます。
それはめでたいことなのですが、その交渉プロセスの中で一番大きな転換点は、どうやら2008年秋の米大統領選となりそうです。

 ということで、NYTimesに、各党の大統領候補の、地球温暖化問題に関する態度表明をまとめたものがありましたのでリンクをしておきます。
Election Guide2008:The Presidential Candidates on Climate Change続きを読む
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2007年09月23日

コンピュータの電力消費を減らす5つの方法

 今日、サイドのリンクの箇所に、
「検索にはGoogleを使ってますか?ならばブラックGoogle「Blackle」はいかがですか?画面が黒いとディスプレイの消費電力を下げられる、ということで作られたものです。」
というメッセージを一旦載せました。

 出典は、ネイチャー誌のブログ、クライメットフィードバックの記事です。
http://blogs.nature.com/climatefeedback/2007/07/google_turns_to_the_dark_side.html

が、そこのコメント欄をいろいろ読んでみると、実際には液晶ディスプレイを使っている大多数のユーザーにとっては、LCDのバックライトはオンオフできないから省エネになりようがないという指摘があり、そりゃそうだなあと思い、削除した次第です。続きを読む
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2007年09月18日

水蒸気の方が温室効果が大きい?ならば対策を講じなくては

 こんなニュースがありました。

Humans implicated in rising water vapor
http://www.mercurynews.com/breakingnews/ci_6919307
火曜日発売のPNAS誌の最新号で紹介された論文によると、地球温暖化が進む今日、1988年から2006年までの人工衛星による観測によると水蒸気も世界的に増加しているそうです。
 そしてこの気候変化を理解するための手段として毎度おなじみのコンピュータシミュレーションを行い22個の気候モデルを比較した結果、CO2による温室効果なしでは現象を再現できず、ありでは現象を再現出来たということです。

後日記: 同じ記事はこちらにも。
Increase In Atmospheric Moisture Tied To Human Activities
http://www.sciencedaily.com/releases/2007/09/070918090803.htm

 ここまで読んだ懐疑派の方なら、まーたかよ、コンピュータモデルなんて信じられない、とレッテルを貼ってよそへ行ってしまいそうですが、まあこのモデルの話は脇に置いておきましょう。


 一般に懐疑派の中で流布されている正統派批判の中で、CO2なんかよりも温室効果が高いのが水蒸気だ、現在地球を暖めている温室効果ガスの大半は水蒸気の効果によるものでCO2の温室効果なんてたいしたことない、という批判があります。
これはまあその通りで、水蒸気の温室効果が大きなこと、CO2の温室効果が小さいことはその通りです。

 地球温暖化指数(GWP)での評価においても、CO2の温室効果を基準値の1として他のガスを評価していますが、GWPが1以下のガスはそもそも温室効果ガスとはみられていませんし、GWPが数千から1万以上の人工的なガスも数多くあります。

 そして「その水蒸気が観測でも増加している」というのであれば、それこそが現在起こっているらしい地球温暖化の本当の原因なのではないか、本当の原因を解明して問題に対処すべきではないか、と考えたくなるのが当然の流れでしょう。
 続きを読む
posted by おぐおぐ at 11:11 | TrackBack(1) | 温暖化懐疑派・否定論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月11日

コメント部屋はこちら

 試みとして、コメント専用の部屋を設けます。
雑談用でもなんでもご自由にお使いください。

・安倍首相はやっぱりブッシュのポチ2号でありましたなぁ。
選挙で示された国民の意思には従わず、アフガン・イラク戦争への支援ができなくなるなら退陣すると公言するとは。
米軍にもっともっと戦争で石油を使って欲しいと提供するのはそれこそが温暖化テロやおまへんか。

 洞爺湖サミットの成功に向けてリーダーシップを取るとも参議院では所信を語らなかったそうで。(単に読み落としただけなのか、それともフロイトの無意識のなせるわざか)
 ポチ1号たる小泉氏にはそれでもブッシュに従わずに、京都議定書の合意に参加し批准するほどの気骨はあったものですが。


・「『美しい星50』を実現するぞ、実現するぞ、実現するぞ〜」
 江川紹子さんのHPに安倍首相の選挙戦敗北後の態度分析がありました。
「安倍首相の強気を支えているものは…」
 "そんな安倍首相の顔を眺めているうちに、「ああいう態度は何度も見たことがある」という既視感を覚えた。
 新興宗教団体、もっと率直に言えばカルトの熱心な信者さんの対応に、そっくりなのだ。"
”岸真理教”に帰依している人物のカルト的な言動と捉えるという、ちょっと怖い比喩となっています。ううむ、自民党はカルト信者にハイジャックされちゃったのか。
 『美しい星50』の中で目標として提唱した2050年温室効果ガス排出量を世界中で半減という数値は、信念だとか祈るということで実現できるわけではありません(政策が必要です)が、それをどうやればカルト信者に納得させられるでしょうねえ。続きを読む
posted by おぐおぐ at 11:22 | TrackBack(5) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月10日

エルニーニョとCO2濃度の変化の関係グラフの読み方

 槌田否定論批判の一部として、討論会の感想
で書きました主張の補強作業をしてみましょう。

明日香氏他の最新版の「反論へのコメント」(最新版V2.31)
の中でも、図5(P.21)の説明で、
−−−
一方CO2の年増加率のグラフを見ると、負の値には決してならない。これはグラフに示された全期間を通じ、CO2が増加していることを意味する。つまり、水温の上昇・下降に関係なくCO2が増加しているというということを図5は表している。この事実は槌田(2006)や近藤(2006)の主張と矛盾する。
−−−
とあります。また、

−−−
なお、1990年代の平均的な人為起源CO2排出量は6.3GtC/yrである。この排出量のうち半分程度が海洋や森林などに吸収された場合に対応する大気中CO3濃度増加率を計算すると、1.5ppm/yrほどになる。
−−−
と書かれています。


 が、ここは以下の説明の方が分かりやすいかと思います。

kondoh.JPG

 人為的CO2排出量は化石燃料統計から算出できますが、この人為的排出を受けた場合の仮想的な大気中CO2濃度増加量を<近藤邦明氏の図> に追加プロットすれば、平均したCO2濃度増加量を示す点線の2倍近くの高い位置に青色線を描けます。(上部のグラフ)
すなわち、<近藤邦明氏の図>でCO2濃度が定常的に上昇基調にある、その長期的な基調部分こそが、人為的な排出による影響であると言えます。
 この青色の基調線と黒色の観測された瞬間的な大気中CO2濃度の増加量とのギャップ分が、陸上生態系と海洋によって「吸収」されたCO2の量になります。
 エルニーニョ期は、必ずしも毎回濃度が増加傾向にあるとは言えません。87,8年および97,8年頃はエルニーニョ期の干ばつによって大規模な森林火災が世界各地で起こったことが知られていますから、特に陸上生態系が吸収源ではなく排出源に変わったと想定するのが妥当です。

 ということで、槌田説にいう「(海水温変化によって)海洋からCO2が排出されることで大気中CO2濃度が増加している」という論は間違いで、海洋はCO2の吸収源です。
 この自然の「吸収」量が増減することで、見かけ上の増加のように見えているだけのことです。人為的なCO2排出量のことを失念している槌田説の解説は、恥ずかしい説だと言わざるをえません。続きを読む
posted by おぐおぐ at 05:15 | TrackBack(0) | 温暖化懐疑派・否定論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月09日

豪州はもはや干ばつにあらず乾燥気候なり

上のグラフは何のグラフでしょう。
 これはグーグルトレンズを使って、drought(水色), climate change(赤)の二つのキーワードを検索した結果、オーストラリアの順位が一位でした。
そこでさらにオーストラリア国内のグラフを開けてみたものです。(上側がブログ界、下側がマスメディアのグラフです。)
 2004年のデータ収集が始まってから、国内での干ばつがブログ界で根強く議論されてきたこと、しかし昨年秋(スターン報告書の発行のあたりでしょうか)から気候変動と明らかな相関関係でもって干ばつと気候変動の議論がそれぞれ増えていることが分かります。

 そしてまた、オーストラリアでの気候変動についての報道も今年の3回にわたるIPCCの作業部会発表から大きく取り上げられていることも分かります。
(実はglobal warmingはclimate changeよりも多いのですが、2004年ころからすでにブログ界で多用されていて頻度の増加がはっきりしませんでしたのでこちらを使っています。)
 ということで、オーストラリアでは干ばつ問題との関係で温暖化が活発に議論されるようになってきたと言えるかと思います。

 さて、
No more drought: it's a 'permanent dry'
http://www.theage.com.au/news/climate-watch/no-more-drought-its-a-permanent-dry/2007/09/06/1188783415754.html
という記事がありました。
 オーストラリアの水道サービス業界は”私達は干ばつという言葉を避けてこれは新たな現実なんですと言っている”と語っています。

気象局全国気候センターのコクラン氏は”今回の干ばつは終わったのか、いや全然。いつ干ばつが終わるのか予測できない”としています。

”オーストラリアの農地の半分以上、ビクトリア州は全域が干ばつと宣言されており、連邦政府はこれまで18億ドルを拠出してきた。しかし連邦政府の緊急資金はさらに延長される見込み。”

”コクラン博士は、元々今回のラニーニャ現象が干ばつを終焉させることが期待されていたが、これまで海上に降雨が多く本土にまでは届いていないと語った。次のエルニーニョ期は1年半から2年後にやってくるが、それで更に厳しい干ばつが予想されると彼は警告した。”
ということで、何年目の干ばつになるのでしょうか?続きを読む
posted by おぐおぐ at 04:15 | TrackBack(0) | 異常気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

イベント案内9/22「どのような政策で6%削減を達成するか」

気候ネットワークのHPより転載しておきます。

シンポジウム
どのような政策で6%削減を達成するか
〜どうする京都議定書の目標達成〜


−−−
日 時 9月22日(土)13:15〜16:45( 開場12:50 )
会 場 主婦会館プラザエフ7Fカトレア
   (東京都千代田区六番町15番地 TEL:03-3265-8111)
地図はこちら

主 催  気候ネットワーク

内容
 来年2008年からの第1約束期間を控え、京都議定書目標達成計画(2005年4月閣議決定)の評価・見直しが政府において行われています。環境省の中央環境審議会と経済産業省の産業構造審議会の合同会合は、8月に評価・見直しに関する中間報告を取りまとめ、現在、意見募集(パブリックコメント)が行われています。
 今回のシンポジウムでは、この中間報告をベースに、現在までの論点や課題だけにとどまらず、日本としてどのような政策で目標達成するのかを議論します。環境省と経済産業省の担当者、産業界の方々をお招きし、NGOから審議会委員として参加しているメンバーとともに、少人数でしっかり議論を交わす場としたいと考えます。
 ご興味・ご関心のある多くの方々のご参加を、心からお待ち致しております。

プログラム
1. 1.報告「京都議定書目標達成計画の評価・見直しの最新状況」
* 中環審・産構審の中間報告について(環境省より)
* その評価と市民からの提案(気候ネットワークより)
2. 2.パネルディスカッション「どのような政策で目標を達成するか」
 パネリスト(敬称略、順不同)
* 椏c博保(環境省地球環境局地球温暖化対策課長)
* 藤原豊(経済産業省産業技術環境局環境政策課環境経済室長)
* 影山嘉宏(東京電力株式会社環境部長)
* 芝池成人(松下電器産業株式会社環境本部参事)
* 浅岡美恵(気候ネットワーク代表)

会場へのアクセス

JR・地下鉄四ツ谷駅麹町口すぐ前

参加費  一般1000円、気候ネットワーク会員500円(定員・170名)

申込み  気候ネットワーク東京事務所

 ※お申し込みは、件名を「9/22シンポジウム参加申込み」とし、会員/一般、お名前、ご所属、メールアドレスをご記入の上、電子メール(tokyo@kikonet.org)にてお願い致します(メールを受信した時点でお申し込み完了とし当方からの返信は省略させて頂きます、返信は万一ご参加頂けない場合のみ差し上げます)

お問い合わせ

気候ネットワーク(東京事務所)
〒102-0083東京都千代田区麹町2-7-3半蔵門ウッドフィールド2f
tel:03-3263-9210 fax:03-3263-9463
e-mail: tokyo@kikonet.org
url: http://www.kikonet.org/
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posted by おぐおぐ at 19:57 | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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